50代、「嫌な人」「嫌なこと」への5つの対処法。自分の“嫌いな気持ち”に共感する
2:自分に共感する
可能ならもうワンステップ! 「そっか、私はあの人のこういうところが苦手なんだよね」 「今はつき合いたくないって思っているんだな。それも悪くない」 「あんなことがあったら腹も立つよね」と、自分で自分に共感してみる。 だれかに聞いてもらってもいいのですが、思ったとおりの返答が返ってくるとは限りません。それならば、『自分の欲しい答えを知っている自分』が、希望通りの答えを返してあげるのもひとつの方法です。
3:「今は」という考え方を取り入れる
嫌な人、嫌なできごとには、嫌い、苦手、つき合いたくない、上手くいかないなど、いろいろあると思います。その前に「今は」をつけてみてはいかがでしょう。そうしたら少しだけ、ご自分を許してあげられるということはありませんか。 だれかを嫌いだと思う自分は「今だけ」。つき合いたくない自分も「今は」。だから、この後はわからない。決めなくてもいい。後のことは後で考えればいい。 ご自身の経験を振り返っても、過去のあのときと今の思いが異なることは少なくないはずです。「今のところ」という期間限定で考え、いつか「まぁ、それほどでもなくなったな」と思うときがきたら、そのときこそ意地を張らず、自分の気持ちに従って行動すればいいのです。
4:仕方がないと考える
たとえば夜中、カレーが食べたいと思ったとして、家に材料もなければレトルトもない。買い物に行く気力も、つくる元気もない、宅配もやっていないとしたら、皆さんはどうしますか(カレーではなくても、なんでもOKです)。ひと晩中カレーのことを考え続けるでしょうか。 多くの人は「ないものは仕方がない」とあきらめるのではないでしょうか。考え方としては同じです。 その人をいいと思う自分はいない。仲よくしたい自分も、関係性をどうにかしたいと思う自分も「今は」いない。であれば、仕方がないのです。 一種のあきらめですが、あきらめることは悪いことではなく、目の前にある扉をあきらめ、別の扉をあけるチャンスでもあります。
5:それでもどうにかしたいのならば
自分でいい方法が浮かばないことを認め、ほかのだれかに、別の意見や考え方、ほかの行動の仕方を聞いてみる。そして、その提案を疑問に思ったとしても実際に試してみること。次の扉を開くことになるかもしれません。 今の悩み、苦しい状況は、ご自分が知っている方法だけで進んできての「今」です。それでも抜け道が見出だせない状態なのでしたら、ほかを頼ってもいいのではないでしょうか。 山登りや、散策の道先案内人をお願いする感覚です。自分は道を知らないから案内人を頼んだのに、その人のいうことは聞きたくない…はないですよね。 上記はあくまでもひとつの考え方です。ご自身に合ったラクな方法が見つかりますように。
若松美穂