「家族と同じ墓に入りたくない」「実母と一緒がいいが、お寺の経営方針がなんとなく嫌で迷い中」【女性の終活アンケート】
創刊以来、《女性の生き方研究》を積み重ねてきた『婦人公論』。この連載では、読者のみなさんへのアンケートを通して、今を生きる女性たちの本音にせまります。今回は、お墓をめぐるアンケート。先祖代々の墓をどうするかは、悩ましい問題のようです。寄せられた回答を見ていきましょう――。 【グラフ】実家?婚家?管理しているのはどんなお墓? * * * * * * * 【回答者数】80人 【平均年齢】64.53歳 【回答者の内訳】40代以下…6人/50代…16人/60代…30人/70代…24人/80代…4人 前編よりつづく ◆Q. 現在、お墓に関して困っていることは? ●墓の話を嫌がる夫を説得して購入を進めるのが大変である。そのくせマンション型は隣とくっついているのが嫌だ、土の上がいい……など難癖ばかりつけてくる。死後購入だとお金がかかるので、生前に決めておきたいのに(69歳・パート) ●実母が永代供養墓に眠っている。自分も同じお寺の永代供養にしたいが、お坊さんの性格やお寺の経営方針がなんとなく嫌で迷い中(58歳・専業主婦) ●今34歳の独身長男が、墓を守れるか不安。将来墓じまいする費用も渡さなければ(60歳・専業主婦)
●地域(行政区)の納骨堂は、その管理が購入者たちに任されている。定期的な掃除などいろいろと面倒なことも多い。掃除に来ているのは皆高齢者で、今後の維持管理が難しくなるのは目に見えている(63歳・公務員) ●私はおひとりさまなので、このまま死んだらたぶん実家の墓に入るのだろう。しかし、私は母、妹、弟と仲が悪く、今まで嫌な思いばかりしてきたので、本音では入りたくない。かと言って、個人でどこかの寺の墓に入るにしても、費用が足りず、悩ましい(61歳・無職) ●父が他界した時、姉が「墓はあたしのものよ」と言ったので、任せることにした。ところが姉は、手続きを進めるうちに、「お墓の管理費って高いのね。やっぱりやめる」と。現在は母の所有になり、管理費は母のお金で賄われている。本人は認知症なので何もわからない。母が死んだら姉は管理できるのだろうか(63歳・パート)
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