節約のプロが「意味がない!」と実感した節約テクとは?「やめてよかった節約」4選
やめてよかった節約2:ザ・平成のなんでも手づくり節約
不況のトンネルに入った平成には、以下のように身近なもので手づくりする節約が人気な時代もありました。 ・ビール箱や段ボールなどを切って見せる収納棚にする ・使い終わったティーバッグや玉ねぎの皮で、古くなったTシャツなどを染めてリメイク ・大根の頭部分を切って水耕栽培し、葉を育てて調理に活用 SDGsの時代ですから、ものを大切にしたり手づくりしたりすることは決して悪いことではありません。 でも、ビール箱などで棚をつくってもインテリアとして浮くし、すぐ壊れて長持ちしませんでした。段ボールは害虫の温床になりやすく、虫のトラブルに悩まされることも。 玉ねぎの皮などで染めるリメイクは、素人ではムラになり、ただ茶色く汚れているように見えるだけでしたし、水耕栽培もうまく育たず、結局手間と時間がムダになる場合がほとんど。 子どもの夏休みの研究などとして行うには楽しいですが、節約テクとしては効果があるとは言いがたいです。
やめてよかった節約3:底値リストとチラシ広告追い
少し前まで、節約のために「底値リスト」をつくる主婦が多くいました。食品や日用品の「底値」を調べてリストにして、その価格に近いものや底値でなければ買わないといった買い方です。 しかしこれも、今は意味がありません。なぜなら、底値を追う労力が見合わないからです。それよりも今は「基準値(きじゅんね)」を持つことが大切です。その基準値の目安となるのが、スーパーやコンビニエンスストアの「プライベートブランド」の価格です。 プライベートブランドは平成時代もありましたが、当時はまだ数が少なく「知る人ぞ知る」ものでした。でも今は数が増え、誰もがいつでも手軽にプライベートブランドの商品を買える環境になっています。手ごろなラインから高品質なラインまで、バリエーションも豊富です。 その中から自分が納得できる金額と品質で「基準値」を見つけ、「牛乳はこのくらいの価格」などと決めて買い物をするようにすると、安定した食費になっていくでしょう。 また、底値を探すのと似た節約方法に「チラシ広告を追う」というのもあります。これは今も多くの人が実践しているのではないでしょうか? たしかに、チラシ広告の商品の中の「本当に必要なものだけ」を買って帰ればいい節約になります。でも多くの人は、安さに惹かれて大して必要でないものまで買ったり、ついでにほかの商品もいろいろ買ったりしてしまいがち。これでは結局、ムダ買いが増えてしまうだけです。 環境省が作成したパンフレット「食品ロスを減らすために、私たちにできること」によると、4人世帯の食品ロスは年間約6万円とも言われています。どんなにお得に買ったとしても、最後までムダなく使い切れなければ意味がありません。 私も昔はチラシ広告を追っていましたが、やめました。今はプライベートブランドやネットの大型セールなどで、必要なものだけを確実に安く買っています。