大阪府・吉村知事が定例会見11月18日(全文5)魅力つくれば活路見いだせる
金曜日に結論を出すのか
大阪日日新聞:それについては金曜日に結論を出すような形になりますか。 吉村:いや、金曜日に結論出すことではないと思っています。まだ少し先になるだろうと。 大阪日日新聞:今後の検討を踏まえて。 吉村:今後の検討課題です。まずは206床の病床を、今ちょっとボタンを増やしていっていますけども、それぞれの病院でやっぱり準備していただかなきゃいけないので、準備するのもやっぱり簡単になかなか準備できないですから、病院側の準備期間というのも要りますので、まずはそこのそれぞれのある病院で重症病床をお願いするというのが筋だろうと思います。病院が大変なのも分かります。分かるんですけども、やっぱりここはちょっとお願いをせざるを得ないと。それぞれの重症病床を受け入れる病院にお願いせざるを得ない状況だということです。 司会:次のご質問をお願いします。
他都市との競争の状況をどう考えているか
日本経済新聞:日経新聞の奥山です。話が戻って恐縮なんですが、国際金融都市について自治体として正式に名乗りを上げたということだと思うんですけれども、他都市だと東京都がかなり先行していて、福岡でもこれから大阪がやろうとしている官民一体の推進組織ですとか、海外事業者向けの支援窓口はすでに立ち上げている状態だと思いますが、他都市との競争の状況についてはどう考えていらっしゃいますか。 吉村:これはまず国のほうでどういった方向性を示すかというのがものすごい重要だと思っているので、まずそこがスタートラインだと思っています。スタートラインの準備期間として、大阪はもうスタートラインに立ったということです。競争もいいんですけども、競争という発想よりは、それぞれの3エリアでうまく補いながら、世界の金融都市と勝負したほうが僕はいいんじゃないかと思っています。というのも、例えば株式市場で証券取引所がものすごく既存の金融機関なんかも東京に集中している中で、大阪が一生懸命国際金融都市だっていって、東京と同じようなやり方をやったってなかなか僕はこれは進まないと思っています。 じゃあその隙間の部分を大阪としては狙っていくべきだし、大阪として強みがあるデリバティブをさらに伸ばしていく。それによって東京にはなかなかない部分を強化することで、補い合えるんじゃないかというふうに思っています。ちょっと福岡は福岡の戦略があるとは思いますが、日本で見るとやっぱり東京一極集中、金融市場は東京に集中していますから、そういった中で、そういう意味では切磋琢磨かもしれませんが、あくまでもアジアの、上海、シンガポール、香港、そういったエリアと勝負するとなったときに、日本だけの競争ではないんじゃないかなと。アジアから見て、アジアの富裕層やアジアの金融層、そういった業界の事業者から見て、魅力のある市場とか仕組みというのをいかにつくれるか。これをつくれれば、僕は活路を見いだせると思っていますし、そちらの方向でぜひ進めていきたいと思っています。