施設に通う「デイサービス」「デイケア」のスケジュール例公開! 通所リハビリって?
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食事や入浴などを楽しみながら 通所介護(デイサービス)
「通所介護」は「デイサービス」というほうが一般的でしょう。自宅から無料の送迎で施設に通い、そこで日中を過ごしながら食事や入浴、排泄の介護、機能訓練などを受けるサービスです。 サービスを利用することによって外出したり人と触れ合ったりする機会をもてるので、閉じこもりや孤立を防ぐことにもつながります。介護者にとっても一定の時間、介護から解放されるので休息や気分転換ができます。 デイサービスをおこなう施設としては、デイサービスセンター(通所介護施設)や介護老人福祉施設など。一定規模以上の施設には、介護職員や生活相談員のほかに、看護職員が配置されています。 ※要支援の人向けの通所介護は、介護保険を利用しての居宅サービスではなく、市区町村がおこなう介護予防・生活支援サービス事業の通所系サービスを利用します。 ■お泊まりデイ お泊まりデイは、デイサービスを受けて、そのまま宿泊すること。宿泊費は介護保険を利用できず全額自己負担ですが、利用者が増えています。 ■地域密着型通所介護 小規模デイサービスともいいます。定員18人以下のデイサービスセンターなどで実施され、要介護1以上で利用できます。 【利用ポイント】 施設によっては、夕食用にお持ち帰り弁当サービスがあります。費用は自己負担です が、低価格のことも多いので、調理に不自由を感じている人は相談してみては。
自立を目指してリハビリを受ける 通所リハビリテーション
「通所リハビリテーション(通所リハビリ)」は、一般的に「デイケア」といわれます。デイサービスと同じく、施設に通って受けるサービスですが、違いはリハビリテーション中心のプログラムであること。主治医の指示によって受けるのが前提です。 病院、診療所または介護老人保健施設に通い、そこで理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの専門スタッフによって身体機能回復訓練や日常生活動作訓練を受けます。利用者の状態に応じて、個別訓練や集団訓練を組み合わせたリハビリテーション実施計画に沿って進められます。 通所リハビリ施設には専任の常勤医師が配置されているので、体調管理が必要な場合も安心です。 なお、通所リハビリは医療保険のリハビリと併用はできません。 ※要支援の人は介護予防の目的で利用できます。 【利用ポイント】 (1)デイケアはデイサービスより、おこなっている施設の数が少なく、時間も短い傾向があります。まずデイサービスを受けることを考えるほうがよいでしょう。加算されますが、デイサービスでも個別の機能訓練は受けられます。 (2)サービスを受ける前に、施設の雰囲気やプログラムの内容が本人に合っているかどうか、家族が見学に行くことをおすすめします。これはデイサービスでも同じこと。もしできれば、本人が体験利用をしてみるのもよいでしょう。 続きは<介護者の4人に1人が“介護うつ”。認知症の人も、介護者も助けるデイサービスとは?>で公開中。
牛越 博文