2024年も猛暑の予想。エアコンの節電法と選び方をパナソニックに聞く
エアコンはなるべく節電して動かしたいところ。パナソニック エアーマイスター 兼 熱中症予防指導員の福田風子氏に、エアコンの節電方法を聞きました。節電につながるエアコンの効率的な使い方としては、大きく3つのポイントがあるといいます。 低消費電力でエアコンを動かす方法の1つは設定温度。室内の温度と、室外の温度の差が大きいほど、電気消費量が大きくなってしまうので、設定温度を上げることが節電につながります。夏場の冷房では一般的に、設定温度を1度上げることで約13%の省エネにつながるとのこと。 当然ながら設定温度を上げると部屋が暑くなります。ここでのポイントが「気流」。例えば温度は上げず風量を上げることで、体感温度を下げられるといいます。なのでエアコンの温度設定を1度上げたうえで風量をアップさせ、自分の方向へ風が向くようルーバーを設定すると、節電につながるとのこと。エアコンと同時に扇風機やサーキュレーターを併用することもよさそうです。 もう1つはポイントはフィルターのお掃除。フィルターが目詰まりしていると、それだけで冷房の効きが悪くなる上に、消費電力量がアップしてしまうため、本格稼働前には1度掃除をしておきたいところです。
効率的な運用という観点では、室外機の放熱も重要で、室外機を囲ってしまったり、日除けを室外機に直接立てかけてしまったりというケースを見かけますが、室外機から出る熱を塞いでしまうと熱交換の効率が悪くなり、消費電力にも影響してしまうとのこと。 室外機の周りは空間を空けて「何も置かない」が基本。日陰にすること自体は適切ですが、ゴミや植木鉢などを置いて風が通りにくい状態にしてしまうことは避け、日陰を作る際も直接室外機に日除けを載せるのではなく、1mほど離れた場所で日除けを作る方が効果的だとしました。 このほか筆者が気になっていたエアコンの節電方法が、「つけっぱなし」か「こまめに消す」か。福田氏によるとこれはケースバイケースとなるものの、めやすとして、例えば1時間以上部屋を空ける場合は、エアコンを切る方が節電につながるといい、30分以内の外出では点けっぱなしにした方が節電的にはいいとのことでした。
村田奏子