ビギナー必見! バイクキャンプの積載実例、小排気量バイク(クロスカブ)の場合【コバユリのキャンプツーリング入門】
2 荷物を「効果的に」パッキングする
今回、上に挙げた荷物をまとめるバッグがこちら。容量約60Lのダッフルバッグと、容量約52Lの振り分けバッグを組み合わせて使います。 「どちらに何を入れるか」を決めるとき、私が基準にしているのは「バイクの重心をなるべく低く保つ」という積載の基本理論です。今回の積載の場合、腰より下に位置する振り分けバッグには、荷重を低くする効果もあるので、振り分けバッグにはなるべく重いものを入れるようにします。また、重くないものでもダッフルバッグに詰めるとデコボコしてしまうものや、荷締めベルトの圧で潰したくないもの、ツーリング中に取り出したくなるかもしれないものなどは、ダッフルバッグではなく振り分けバッグへ、左右の重さがなるべく変わらないように入れます。 では、まずはダッフルバッグのパッキングです。大きなものや軽いものを詰めていきます。 私はテントをバッグとは別に括り付ける派ですが、もちろんテントをバッグに入れてもOK。 それと、テーブルはバッグの底に詰めると、積載の際に土台の役割をしてくれて荷物が安定します(このバッグは底にテーブルを外付けできるつくりになっているので、バッグの中には詰めていません) では次に、残った荷物を振り分けバッグに入れていきます。 写真上が進行方向で、右側にマフラーがきます。左には、必要になったときすぐに取り出したいもの(雨具、ヘッドランプなど)をメインに入れます。道中に買った食材を入れるための保冷バッグを左に入れたのは、右にはマフラーがあり食材が温まる心配があるから。そのほか、重いものとして焚き火台とペグ&ハンマーを左右に分けて入れました。 今回の荷物量だとバッグの中にかなり余裕がありますが、私はこのスペースに、道中に買った食材やお土産を入れたりしています。また、出発間際に何か忘れものに気づいたとしても、このスペースにポンと入れてしまえばいいので、荷をほどいてバッグを空けて、また括り直しているうちに出発がどんどん遅くなる…なんてこともなく、心の余裕にもつながっています。