人気映画の名車も!米国クルマ文化を映し出すミニカー「ホットウィール」の世界
また、過去にはこんな一例も。 「マクドナルドの“おまけ”で配られていたこともあるんですよ。要は、それだけ国民的なブランドってことなんですが、そうやって子供を対象に配られるものでも、ホットロッドのような改造車だったりするわけです。 これが日本だったら、消防車とかパトカーみたいな路線になっちゃう。そういう意味でも夢がありますよね」。
事実、子供の描いた夢がカタチなったこともある。 「大病を患った6歳の少年オリバー君の『ホットウィールをデザインしたい』という夢がマテル社に届いて、彼のデザインしたクルマが『オーリーロケット』というモデル名で商品化されたこともあります」。
こうしたストーリーのあるモデルが数多く存在するのも、ホットウィールならでは。デザイナーたちの自由な発想をミニカーにどんどん落とし込むことで、ブランドとして唯一無二の個性が備わっていくわけだ。 「娘が小さい頃は、一緒にホットウィールで遊んでましたよ。子供がラフに扱っても、なかなか壊れない。けっこうタフに作られているんです」。 こんなにワクワクするものを子供だけのものにしておくのは、もったいないかもしれない。 沼尾翔平=写真 外山壮一=取材・文
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