不動産会社の経営者が教える! リビングの間取りでわかる「選んではいけないNG物件」
物件探しの際、知っておくと助かるトピックをご紹介します。『持ち家女子はじめます』(飛鳥新社)の著者であり、5000人超の女性たちの「幸せになれる家選び」をサポートしてきた「ことり不動産」代表の石岡茜さんに、選んではいけないNG物件について教えてもらいました。今回は、リビングのレイアウトや間取りに着目した内容となっています。ぜひ物件探しの参考にしてください! 【画像】リビングの間取りが超重要!「選んではいけないNG物件」まとめはコチラ
NG1 正方形や台形など変形のLDK
LDKは、「L=リビング」「D=ダイニング」「K=キッチン」が合わさった場所のこと。料理して、食べて、その後くつろぐスペースがひとつの空間になっている部屋のことです。 L・D・Kをそれぞれゾーンイング(家具を使って区画を作ることで空間を活用するテクニックのこと)することで、すっきりまとまったLDKが作れるため、三分割できる長方形のレイアウトがおすすめです。 そのため20畳以上の広さがない限り、正方形をはじめ、台形など変形レイアウトのリビングはあまりおすすめできません。 正方形や変形レイアウトだと、ダイニングとリビングの距離が近くなり、家具・家電の配置が難しくなるのです。 たとえば、ダイニングゾーンのテーブルのすぐ横に、リビングゾーンのソファを置かなければならなくなるなど、部屋がごちゃごちゃした印象になり、窮屈になってしまいます。 ゆっくり過ごせる快適なLDKをデザインするためには、長方形レイアウトのリビングを選びましょう。
NG2 長方形のリビングに対して縦型のキッチン
NG1で紹介した通り、リビングのレイアウトは長方形がおすすめですが、キッチンの向きには注意が必要です。 キッチンは、三分割したLDKの一部に横向きに配置するのが一般的。横向きだと、省スペースが実現するため、リビングを広く、有効に使えます。 ところが時折、キッチンが縦向きに配置された物件を見かけるのです。 縦向きキッチンのメリットとしては、キッチンの幅を気にすることなくサイズの大きなシンクや三口コンロなどを置ける、調理場を広く取ることができるなどが挙げられます。 ただし、キッチンに入る通路とリビングに入る通路の2つが必要になる分、リビングやダイニングが狭くなってしまうというデメリットが生じます。 また2つの通路があることで、食器棚など家具の配置も難しくなってしまうのもマイナスのポイントと言えるでしょう。 購入する前にL・D・Kの理想の配分(広さ)やレイアウトを、しっかり考えておくことをおすすめします。