人気映画の名車も!米国クルマ文化を映し出すミニカー「ホットウィール」の世界
「その発想は実にユニークで、こういったデコトラなんかもリューさんがいなければ実現しなかったでしょう。 ほかにも印象的なもの多く、例えば、幼少期にお世話になっていたお医者さんが乗っていたというポルシェのミニカー。トランクに聴診器を積んだデザインになっていました。 また、ここにはないですが、リューさんの実家で乗っていた実車『ホンダ』のプレリュードをミニカーにしたものも発売されました。なんと、ナンバープレートが大阪ナンバーになっているんです!」。
「それに、このホンダのNSXは、リューさんが乗っていた実車をそのままミニカーにしたもので、彼の実績を称えて作られたメモリアルな一品です。ルーフにあるパトライトもちゃんと光ります」。
ちなみに、ラリー・ウッドさんも元は「フォード」で実車づくりに携わっていた根っからのクルマ好き。そんな人たちが同じ作業スペースで、上下関係なく、エンジニアたちと一体となって仕事をしているという点も、ホットウィールの強みなのだろう。
宝石のようにキラキラした「スペクトラフレーム」や、美しいファイヤーパターンが施された「フレイムス」といった特徴的な塗装やデザインは、どれもアメリカのクルマ文化との結びつきの強さを感じさせる。
「ホットウィールって、分解してカスタムする文化があるんですよね。裏のカシメをドリルで削ってバラすのですが、分解してみると隠れた魅力に出会うことができるんです。 買ってただ飾っておくだけじゃなくて、自分でカスタムすることもできる。そんなところもアメリカっぽいと言えるのかもしれません」。
ストーリー性も感じる面白み
アメリカンカルチャーとの親和性でいえば、ハリウッド映画に登場するクルマをモデル化したケースも少なくない。 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンをはじめ、『バットマン』『ゴースト・バスターズ』『ミュータント・タートルズ』『ワイルド・スピード』など、映画好きにはお馴染みのクルマばかり。