22人入れ替えのロッテがオリに完敗…激震ロッテは新型コロナショックを乗り越えることができるのか?
ロッテは6日、新たに1軍選手7人を含む球団の11人が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。4選手が濃厚接触者に指定され、計12選手が戦線離脱することになった。ロッテの説明によると感染経路は不明で、チーム内では、状況により外出禁止、会食は4人以下、外部参加者はNGなどのルールを決めており、感染を疑われる9月末の札幌遠征でも会食で外出した選手は一人もいなかったという。ロッテは、この非常事態に「特例2020」ルールを使い、22人の選手を入れ替え本拠地でのオリックス戦に臨んだが0-3で完敗した。首位のソフトバンクを2ゲーム差で追う優勝争いに、どんな影響が出るのだろうか。
”2冠”山本に8回2安打ゼロ封
パの防御率&奪三振のトップを独走しているオリックスの山本由伸に対し何の抵抗もできなかった。わずか2安打の完封負け。二塁までランナーを進めることができたのは7回の一度だけである。 通常のラインナップメンバーから、今回の新型コロナ禍で、荻野貴司、角中勝也、菅野剛士、藤岡裕大を失った井口監督は、代役に緊急昇格させた若手を2人抜擢した。国士館大出のドラフト3位ルーキーの高部瑛斗を「1番・レフト」でプロ初出場、初スタメンに抜擢。ソフトバンクを戦力外となり育成契約から今季支配下登録されたロッテ2年目の茶谷健太を「9番・遊撃」で今季2度目のスタメンで起用したが、まだ力不足だった。 高部は4の0で3三振。初回、6回の三振は、いずれも3球三振で、まったく手が出ずに子供扱いされた。沖縄石垣島キャンプの実戦初戦で2安打3打点1盗塁で存在感を示したが、その試合でスイングした際に右手の有鈎骨を骨折。その後、リハビリを経て復活、ファームでは、打率.368と結果を残して、今回1軍昇格したが、パを代表する右腕とは、あまりに格が違い過ぎた。 茶谷は、最初の打席で三振を喫し、4回の守りではモヤの三遊間への深いゴロを内野安打にしてしまい、6回の第2打席では、早くも代打に緊急昇格組の法大出のドラフト5位、福田光輝を送られた。だが、その福田も、セカンドゴロ。9月23日の楽天戦以来のDH起用となった東洋大出のドラフト2位、佐藤都志也も、3の0の2三振に終わった。 22人が入れ替わり、ファームでは、試合のできるメンバーを揃えることができず、イースタンの試合が5試合中止となった。井口監督は、そのコロナショックを「若手にとってはチャンス」とポジティブに捉えて、オリックス戦に挑んだが、22歳の若手には荷が重すぎた。