〝燕の巣〟生まれ変わる!ヤクルト本拠地・神宮球場のフェンス新調へ クッション性高い素材で故障防止
〝燕の巣〟が軟らかい素材に生まれ変わる!! ヤクルトの本拠地、神宮球場のフェンスが新調されることが1日、分かった。従来のものより軟らかく、波形で適度な空間がある「ソフトラバーフェンス」を採用し、クッション性が高いのが特長。フェンス激突時の衝撃を和らげ、選手の故障防止につながる。来季、3年ぶりのV奪回を目指すヤクルトにとっても朗報で、今月中旬に着工。来年1、2月でリニューアルを済ませる。 【写真】フェンスに顔から激突ながら好捕したヤクルト・内山壮真 全力プレーをする環境が整う。ヤクルトの本拠地、神宮球場のフェンスが、新調されることが判明した。従来のものよりも軟らかく、波形で適度な空間のある「ソフトラバーフェンス」を採用。フェンス激突時の衝撃を和らげ、選手の故障防止につながる。 神宮のフェンスの素材が新調されるのは数十年ぶり。球場担当者は「波形のウレタンが入っていて、空気が入る空間があるので、空気層と軟らかい素材でクッション性が高くなっています」と説明した。従来のウレタン素材では経年劣化により硬化していたが、新素材では長期間軟らかさが持続できる。 範囲は一、三塁両側のカメラマン席から両翼に向かう内野部分と、外野の全面に及ぶ。工事の着工は12月中旬を予定しており、来年1、2月の期間でリニューアルを済ませることになる。 球団からの要望も契機となり、昨年から計画されていたが今年に入って本格的に検討が進められ、同担当者は「選手のけが防止が大きな目的」と明かした。今年5月22日のDeNA戦(神宮)では中堅手、丸山和が後方の打球をフェンスに激突しながら好捕したが、起き上がることができずに担架で運ばれて途中交代。直前の甲子園で同様のプレーがあったことも影響したとみられるが、その後、脳振盪(しんとう)の特例措置で出場選手登録を外れた。 神宮は高校、大学、社会人とアマチュアの選手も年間を通して使用するだけに、金の卵たちを衝撃から守ることにもつながる。ヤクルトの選手にとっても、際どい場面でのハッスルプレーは勝利をもぎ取るために必要なだけに、新フェンスを背に2022年以来、3年ぶりのV奪回を目指す。