【有馬記念・日曜追い】栗東でドウデュースなどが追い切り消化 「今回は本当にいい状態」の陣営とは?
[GⅠ有馬記念=2024年12月22日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝内2500メートル] 中央競馬の年末を彩る祭典・有馬記念を7日後に控えた15日、美浦トレセンでは出走予定の各馬が時計をマークするなど意欲的に調整された。
ドウデュース
〝日本の総大将〟ドウデュース(牡5・友道)は坂路で終始、アドマイヤビルゴ(古馬オープン)の後ろで我慢させる形でも、折り合い面はノープロブレム。重厚感あふれる馬体を輝かせながら、4ハロン56・8―13・9秒で駆け上がった。「人間の言うことを聞くかの確認です。あれだけの馬力がある馬なので、たまにやっています。(11日に)追い切った後でも高ぶることはないですし、かかることもありませんでした。あまり、しんどそうにしているドウデュースを見たことがないですね。単純に走る能力だけではなく、心肺機能も強いのだと思います」と大江助手は改めてその類いまれな資質に敬服する。今回は秋古馬3冠に王手をかけて臨む一戦。「馬の力は十分に証明されていますし、いつも通りの状態でゲートまで持っていくことができれば」。連覇で有終の美を飾る。
ジャスティンパレス
GⅠジャパンC5着のジャスティンパレス(牡5・杉山晴)は、ウッドで5ハロン72・1―41・3―13・2秒。杉山晴調教師は「折り合いはついていましたね。秋3走目になりますが、馬体の張りは一番いいです。5歳のこの時季になって、連戦にも耐えられる体力がようやくついてきました」と中間の充実ぶりをアピールした。
スタニングローズ
GⅠエリザベス女王杯覇者のスタニングローズ(牝5・高野)は、坂路2本のルーティン調整。2本目は4ハロン58・8―12・5秒だった。「牧場とチームでやっていますから、牧場にお願いして疲れをリカバリーしてもらい、前走の前よりもいい状態です。順調にこれていますね」と高野調教師。GⅠ連勝でのラストランに期待を込める。
ベラジオオペラ
GⅠ大阪杯勝ちのベラジオオペラ(牡4・上村)は、調教師自ら手綱を取って坂路でステイクオール(2歳1勝クラス)との併せ馬。わずかに遅れたものの、最後まで馬なりながら力強いフットワークが目立った(4ハロン55・2―12・7秒)。上村調教師は「予定通りに55秒台で。天皇賞(秋)とは状態が違います。あの頃は夏バテが尾を引いて、大阪杯や宝塚記念ほどのデキではありませんでした。それでも6着にきましたが、今回は本当にいい状態。気持ちも全然違うし、いい頃に戻りつつあります」と確かな上昇曲線を描いている。