米メディアはレイズ”戦力外”の筒香嘉智を辛辣に論評…「異例のFA失敗」「メジャーの獲得先はなさそう」
地元のタンパベイタイムズ紙も、「日本から来た強打者は、2020年シーズンにレイズと契約してから大した働きをしなかった」と厳しい見方を伝え、この2年の成績を羅列し「彼はこの間に30%近い三振率だった」と付け加えた。 「レイズには、まだ(パンデミック前に結んだ)筒香との2年1200万ドル(約13億円)契約の2年目の約550万ドル(約6億円)が残っていて、この決断(戦力外)は高価なものとなった。レイズは別に(ポスティング料の)240万ドル(約2億6000万円)を彼の古巣の横浜のチームに払っている」と嘆いた。 「レイズは昨年の筒香の不振は(メジャー移籍で)経験する多くの新しい適応事項に加え、パンデミックに関連した問題や制限に直面したことが原因だと認識していた。今シーズンは良くなるものと期待し、異なる守備位置や打順を試して筒香に出場機会を与えようとしたが、どれも機能したように見えなかった。そして、一塁手の崔志萬が負傷者リストからすぐに復帰する予定も重なり彼のプレー時間はさらに減ることになっていた」と、戦力外に至った理由を分析。同紙も2年1600万ドル(約17億4000万円)で契約しながらも結果を出せずに2010年5月に放出されたパット・バレル外野手を例に出し「彼と同じくレイズにとって異例のフリーエージェントでの失敗の一つとなった」と記した。 移籍情報などに詳しいMLB「トレード・ルーマーズ」も「筒香はレイズで2020年に苦闘したが、少なくともパワーは見せつけ、185打席で本塁打8本、二塁打5本、三塁打1本を放った。しかし、2021年に筒香は87打席でわずか二塁打が4本、本塁打ゼロと、そのパワーは完璧に消滅してしまった」と指摘。「全体として、筒香はレイズの選手として272回打席に立ち、わずか打率.187、出塁率.292、長打率.336の成績で、三振率は28.3%だった。彼の良い部分として、(四球率は)12.5%と多く選んで歩いたが、その鋭い選球眼を日本で彼をスターにしたパワーへ生かすことができなかった」とメジャーで結果を残せなかった理由を分析した。 また今後については「レイズは、常にこの最悪の契約をどうにか相殺しようと(他球団と)交渉しているが、546万ドル(約5億9300万円)の筒香の給料を引き受けるチームを見つける可能性は低そうだ。シーズンの合間の短い時間で、こうした取引をまとめるのは難しく、彼はウェーバーにかけられるか、単純に放出される可能性が高そうだ」という厳しい見通しを記した。