「鳥肌が立って、やっと自分の時代が来たかと」松木玖生の同期・野澤零温が苦節3年目でJ1初ゴール「たくさん迷惑をかけて…」
真っ先にスタンドへ行った理由
「緊張しましたが、気持ちで押し込みました」 2024年7月13日に国立競技場で開催されたアルビレックス新潟戦、FC東京の1点リードで迎えた78分に貴重な追加点を決めたのがプロ3年目の野澤零温だった。 【動画】野澤零温がJ1初ゴール! 右サイドからの小泉慶のクロスをダイレクトで合わせると、野澤はFC東京のファン・サポーターがいるスタンドへ勢いよく走って行った。 「たくさん迷惑をかけているので、ひとつ結果を出せたかなと。それは間違いなくファン・サポーターの方々のおかげだったので、真っ先にスタンドに行きました」 プロキャリアをスタートさせてから、苦節3年目でJ1リーグ初ゴール。当然ながら特別な想いがあるだろう。しかも、5万7885人の大観衆が見守る中での得点である。 「いやあ、最高でしたね。鳥肌が立って、やっと自分の時代が来たかと。こういう結果を残していきたいと改めて強く思いました」 大きな一歩を踏み出した実感がある。自らのゴールで同期の松木玖生を「気持ちよく送り出せたのは良かった」という野澤が、ここから“自分の時代”を築けるか。興味深く見守りたい。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)