松本若菜 熱（いきら）ず、驕（おごら）ず。

人生は何が起こるかわからない。苦手なことにも躊躇わずに挑戦していきたい

海の温泉で癒された。パートナーとの生活も妄想中！？ 作品が5つ同時進行していたことがある程オファーが絶えず、今夏はGP帯の連続ドラマで初主演を務める。その役幅の広さや好感度からCM出演も多い。俳優としても新たなフェーズを迎えている松本さんが今も変わらず大切にしていることは、「焦らず、驕らず、丁寧に」。 「その大切さを私自身、ここ2～3年で身に染みることが多くありました。お仕事で芽が出なかった時期と同じように焦らず、今この場所にいられるご縁に感謝を忘れず、心に余裕がなくなりそうなとき程、流れ作業にならないように丁寧にお芝居をしていきたいと思っています。『松本が出ているなら、ちょっと見てみようかな』と思ってもらえる存在になれたらうれしいですね」 少し前、家族に温泉旅行をプレゼントし、両親、姉妹の家族と出かけた。といっても、「実家から車で15分の距離（笑）」。 実は松本さん、「10日休みがあったらずっと家にいる」「いちばん欲しいのはどこでもドア。すぐ家に帰れるように」と言う程、“おうち大好き”は筋金入り。 「温泉地は家族の希望もあったのですが、私、普段からずっと家にいてびっくりされる程、おうちが大好きで（笑）。でも温泉は良かったです。家族で川の字で寝るのもいいものでしたし、海の中からわき出る温泉で、口の周りにしょっぱさを感じながら、雄大な自然に身を委ねる感覚も久しぶりで、パワーチャージできました。旅はストレスに感じることもあったのですが、非日常の時間はとっても癒されるものですね」 7月からの主演ドラマは初のラブコメ。パートナーに求めるものを尋ねると、 「仕事で朝早い日、おにぎりとおみそ汁を作ってくれていたら感激」と笑った。 「ご夫婦で素敵に年齢を重ねている方々を見ていると、結婚も素敵だな、ふたり旅も楽しそうだなと思うんです。旅を面倒がるくせに（笑）。今の時代、結婚という形に縛られなくてもいいのかなと思っていますが、お仕事も出会いもすべてご縁。人生何が起こるかわからないというのはここ2～3年の自分で実感していることなので、いつどんな仕事でも闘える準備を怠らず、誰とでも自分らしく出会える私でいられたらと思っています」 人生は選択の連続。今起こっていることの意味や、選んだ今の正否は未来にならないとわからないけれど、松本さんの活躍は、かけてきた時間は決して裏切らないのだと思わせてくれる。 「『美的GRAND』では大人の美容の楽しみ方を学べて、そのヒントをお伝えできる一員になれたことはうれしいことでした。この年齢だからできない、似合わないではなく、この年齢だからこその楽しみ方を見つけられるような柔らかな自分でいたい。50代、60代になっても型にはまらない自分でありたいですね」 俳優 松本若菜 まつもと・わかな／1984年鳥取県生まれ。2007年に俳優デビュー。,17年の映画『愚行録』の演技が高く評価され、以降、多くの作品に出演。近年の主な作品に主演ドラマ『復讐の未亡人』、大河ドラマ『どうする家康』、ドラマ『君が心をくれたから』『ダブルチート 偽りの警官』など。7月スタートのドラマ『西園寺さんは家事をしない』（毎週火曜22時～、TBS系）に主演。映画『室町無頼』が,25年1月17日に公開予定。