ピッチ上で殴り合い、頭突き、骨折…大乱闘の歴史!? プレミアリーグで勃発した仲間同士の喧嘩
■その他のいざこざ
ボウヤー対ダイアーほどの喧嘩は珍しいが、あわや殴り合いといった衝突は他にもある。1993年9月のマージーサイドダービーでは、リヴァプールのベテランGKがチームメイトにキレた。当時35歳のGKブルース・グロベラーは、クロスボールをちゃんとクリアせずに失点を招いたMFスティーヴ・マクマナマン(当時21歳)を罵倒。マクマナマンが言い返そうと振り返ると、顔を突き飛ばしたのである。マクマナマンも負けずに先輩キーパーの顔面を押したが、それ以上の暴力事件には発展しなかった。 チャンピオンズリーグの舞台ではイングランド代表同士が衝突した。1995年11月、初めてチャンピオンズリーグに出場したブラックバーンはスパルタク・モスクワ戦で失態をさらすことに。1勝もできずに迎えたグループステージ第5節、ロシアに乗り込んだブラックバーンは何もできずに0-3で完敗を喫した。その試合中、イングランド代表DFグレアム・ル・ソーと同じく代表のMFデビッド・バッティが殴り合いを始めそうになったのだ。そこは主将ティム・シャーウッドがすぐに止めに入ったが、ル・ソーの先制パンチはバッティに当たっており負傷することに。ケガをしたのは殴られたバッティではなく、殴ったル・ソーの方だった! 指を骨折したル・ソーは試合後、チームメイトの前でバッティに謝罪をして仲直りしたという。 2008年にはノースロンドンダービーでも事件が起きた。リーグカップ準決勝セカンドレグで宿敵トッテナムに1-5で負けていたアーセナルは前線の選手が衝突。パスを貰えなかったとしてFWエマニュエル・アデバヨールとFWニクラス・ベントナーが言い合いとなり、アデバヨールが頭突きをお見舞いしてベントナーが顔を裂傷することに。実は、両名はずっと仲が悪かったという。「最初から仲が良くなかった」と、のちにベントナーは明かしている。「あの試合後の控え室でも揉め、翌日は監督に呼び出されて罰金処分を受けた。でも仲直りはしなかった。それ以降、彼とは一度も話さなかった」 3年前にはトッテナムのFWソン・フンミンとGKウーゴ・ロリスが、ハーフタイムで控え室に戻る際に言い争いになった。守備に戻らなかったとしてGKロリスが激怒すると、普段は温厚な韓国代表エースも言い返すことに。一触即発となったが、周りにいたチームメイトに止められて喧嘩には発展せず。その後、二人は仲直りしたというが、この言い争いを称賛する者がいた。当時スパーズを率いていたジョゼ・モウリーニョ監督である。問題の場面についてモウリーニョは「素敵だね」と語った。「あれで誰かが批判されるなら、それは私だろう。私は、選手たちが仲間に厳しくないと指摘していたんだ。全力を出し切るよう『チームメイトに圧力をかけろ』ってね。これ(言い争い)はチームミーティングの成果なのさ」 勝利という共通目的のため、たまに仲間同士で衝突することもあるが、それもまたフットボールの魅力なのかもしれない! (記事/Footmedia)
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