メルセデスF1は新時代へ。来季デビュー決定の18歳アントネッリにウルフ代表が寄せる期待「物語の新たなページを開く」
メルセデスはF1イタリアGPの土曜日に、来季のアンドレア・キミ・アントネッリ起用を発表した。チーム代表のトト・ウルフは、ジョージ・ラッセルとアントネッリのコンビに大きな期待を寄せている。 【動画】アントネッリ、F1公式セッションデビューも痛恨のクラッシュ|F1イタリアGP FP1 年初にチームと黄金時代を築いてきたルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍が決まってから、誰がその後任になるかは常に話題の中心だった。当初は多くの候補が取り沙汰されていたが、最近ではチームのジュニアドライバーであるアントネッリの昇格が濃厚だと考えられていた。 カートのFIAヨーロッパ選手権で2020年、2021年とチャンピオンに輝いたアントネッリは、2022年にイタリアF4とドイツのADAC F4で、2023年にはフォーミュラ・リージョナル欧州選手権でタイトルを獲得。まさに“神童”と呼ばれるに相応しいキャリアを送ってきた。今季はF3を飛び級してFIA F2に参戦し、現在ランキング7番手だ。 カートを卒業してからわずか3年でF1シートを手にすることになった18歳のアントネッリ。そんな彼に目をかけてきたのが、メルセデスのウルフ代表だ。ウルフ代表は、秘蔵っ子のアントネッリと、同じくメルセデス育成出身のラッセルがコンビを組むことで、チームは新たな時代に突入するとコメントした。 「我々の2025年のドライバーラインアップは、経験、才能、若さ、そして純粋な速さを兼ね備えたものだ。我々はジョージとキミがドライバー個人としてだけでなく、そのパートナーシップによってチームにもたらすものにとても興奮している」 ウルフ代表はそう語る。 「我々の新たなラインアップは、物語の新たなページを開くのに最適なものだ。そして我々のジュニアプログラムの強力さと、生え抜きドライバーの才能を証明するものだ」 「ジョージは世界最高のドライバーであることを証明した。彼は速さだけでなく、安定感や決断力もあり、強力なチームリーダーに成長した」 「キミはこのスポーツの最高峰で戦うための才能と速さを定期的に示してきた。またも大きなステップを踏むことは承知しているが、彼は今年のF1テストで我々に感銘を与えており、我々は今後のあらゆる学習プロセスで彼をサポートするつもりだ」 「彼にはジョージという経験豊富なチームメイトがおり、そこから学んでいくことができる。我々が勢いをもって先頭で戦い続ける上で、ふたりが大いに貢献してくれると自信を持って言える」
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