TCRジャパンシリーズの開催終了を日本レースプロモーションが正式発表。コロナ禍のエントリー減少と規模縮小が影響
日本レースプロモーション(JRP)は12月12日、2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テスト/ルーキーテストが開催されている鈴鹿サーキットにて、上野禎久社長がTCRジャパンシリーズを2024年をもって終了することを明らかにした。 【写真】TCRジャパンシリーズの開催終了を明らかにする日本レースプロモーション(JRP)の上野禎久社長 4ドアハッチバックやセダンタイプのツーリングカーが争うTCRシリーズ。世界では2015年からシリーズがスタートし、日本では2019年にスーパーフォーミュラを運営するJRPが“TCRジャパンシリーズ”の開催を開始させた。 初年度こそ盛り上がりをみせたTCRジャパンシリーズだが、2年目の2020年からはコロナ禍の影響などでエントリー台数が減少してしまっていた。 2024年シーズン終了後には、2019年から6年間というTCRシリーズを立ち上げたWSC(ワールド・スポーティング・コンサルティング)とJRPの契約が終了することもあり、その動向が注目されていたが、上野禎久社長は「弊社が開催していたTCRジャパンシリーズにつきまして、今シーズンをもって正式に終了することになりました」と明らかにした。 「以前から関係者の皆さまにはお伝えしていたのですが、今回改めて、正式に終了するということを皆さまにお伝えさせていただきます」とJRP上野社長。続けて立ち上げてから終了までの経緯を語った。 「2018年に(シリーズを開催する)新会社を設立し、2019年からTCRジャパンシリーズとして開催してきました。当初はJTCC(全日本ツーリングカー選手権)から21年ぶりとなる“マルチメイクスプリントツーリングカー”シリーズとして復活しました」 「かなり盛況なシーズンもありましたが、その後のコロナ禍で海外からのエントリーが減少してしまい、いろいろと規模を縮小した関係もあり、契約満了の6年をもってシリーズを終了することになりました」 「いろいろと学ぶこともありましたけど、しっかりと契約を満了することができたことは、レース開催のプロフェッショナルとして役割を果たせたのかなと思っています。この場をお借りして、エントラントおよびチーム、関係者の皆さんに感謝したします」 JTCC以来のツーリングカーレース復活ということで注目を集めたTCRジャパンシリーズだが、6年という短い期間で幕を閉じることになってしまった。ただ、新型TCRマシンは現在でも登場し続けているので、将来の復活を待ちたいところだ。 [オートスポーツweb 2024年12月12日]