【独自解説】世界各地を襲う「猛暑」「突風」「豪雨」などの異常気象!原因は偏西風?日本でもダウンバーストや水害に注意!猛暑の影響でコメ、魚、果物など日本の食卓に異変が…
Q.何故関東平野で起きやすいのですか? (立花教授) 「まず、『ダウンバースト』が起きやすいのは、広い平野です。さらにまわりが海で、湿った空気が入ってきやすくなっていて、より積乱雲が発生しやすくなっています。ということは、上空に強い雲ができてドンと落ちてきやすいのです。そして、大阪平野でも濃尾平野でもどこでも起きる可能性はあります」
いざというときに身を守るために、「ダウンバースト」の予兆を感じたら、「丈夫な建物に避難」・「小さな窓の部屋に避難」・「車のなかへの非難はNG」だということです。 Q.車への避難はNGですか? (立花教授) 「風が強いので、車も飛ぶかもしれません。竜巻の避難と同じことを考えてください」
2024年アジア各地で大雨被害 日本でも記録的大雨が
2024年7月9日、中国・重慶で大雨・浸水被害・土砂崩れで6人死亡。6月半ば、ネパールで雨季の大雨のため少なくとも47人が死亡。7月9日、韓国西部で記録的大雨があり5人死亡、行方不明1人などアジアでは大雨被害が相次いでいます。立花教授は、「豪雨をもたらしているアジアの地域は、高気圧と高気圧の間にある低気圧の場所」だとしていて、ここにも偏西風の蛇行が影響しているといいます。
Q.この蛇行が原因で豪雨がアジアを襲っているということですか? (立花教授) 「蛇行がへこんだ(南下した)場所には低気圧ができます。そしてこの場所は、西に行ったり東に行ったり、南に行ったり北に行ったり動きますので、どこで豪雨が起こってもおかしくないのです」
日本でも7月14日、長崎・五島市で線状降水が帯発生し、1時間雨量85.5mmを記録。10日~12日朝にかけて、愛媛・松山市で213mm(平年1か月分相当)の雨量観測し、土砂崩れのため3人が死亡。9日には、島根県内で浸水被害・土砂崩れが発生しています。出雲市では観測史上最大の12時間雨量211.5mmを記録しています。 Q.今後も危険な豪雨は続くのでしょうか? (立花教授) 「海面水温が非常に高いので、海からたくさんの水蒸気が上がって来るため、同じ低気圧でも以前よりより激しい雨が降りやすくなっています。ひとたび降れば豪雨、あるいは猛暑。豪雨と猛暑の二極化が起きると思います」
豪雨から身を守るために、すでに外に避難するのが危険と感じたときは、山・崖から離れた2階以上への「垂直避難」が大事です。 (「情報ライブミヤネ屋」2024年7月16日放送)
【関連記事】
- 【ナゼ?】国番号『86』からの着信に要注意!「あなたたちの富士山が早く爆発したことを祈ります」2023年に相次いだ中国からの迷惑電話が再び…1年を経て再開されたワケ
- 【独自取材】フェンスよじ登り不法侵入⁉ファンが集結する“車好きの聖地” 『大黒PA』で危険な迷惑行為が相次ぎ、警察が介入する事態に…「安全のためルール守って」首都高も苦言
- 【ナゼ?】映画のロケ地にもなった湘南の人気カフェが“立ち退き”巡って鎌倉市とバトル中!二転三転する理由と曖昧な回答に、店主は「負けるつもりない」と闘う姿勢
- 【独自解説】『男性の相談を聞くだけで50万円』こんな“甘い誘惑”に要注意!急増する“ニセ副業サイト” 全国で約8600人が騙された、その巧妙な手口とは?
- 【独自解説】“統一教会”高額献金返金訴訟で「『念書』は無効」の判断 他の訴訟や解散命令への影響は?専門家「これは画期的な判決」