【独自解説】世界各地を襲う「猛暑」「突風」「豪雨」などの異常気象!原因は偏西風?日本でもダウンバーストや水害に注意!猛暑の影響でコメ、魚、果物など日本の食卓に異変が…
Q.③のラニーニャ現象による気温上昇のメカニズムについても教えてください (立花教授) 「ラニーニャ現象というのは、南米の赤道付近の水温が割と低くなり、日本の南の海の水温が高いことをいいます。そうすると、冷たい空気の影響で、南米沖から日本の南に向けて風が吹きます。その風が北に上がるので、日本付近に暑い空気がたくさん来ます。ですので、ラニーニャのときには日本が暑くなります。2024年は、ラニーニャで暑い・インド洋と日本付近の海水温が高くて暑い・さらに偏西風が北に上がっているので暑いという暑くなる条件がそろっているんです」
異常気象の影響で日本の食卓に異変
猛暑は私たちの食卓にも影響を及ぼしています。新潟では、2023年産のコメの1等米比率は、うるち米全体で15・7%、特に暑さに弱い品種のコシヒカリだと4.9%と過去最低を記録しています。2023年8月の新潟市の平均気温は30.6℃と全国1位、降水量は全国最少、日照時間は全国最長とコメには厳しいコンディションでした。 また、海水温の上昇は魚にも影響が出ています。北海道のサンマは、2014年10万8578tの水揚げがあったのに対して、2022年は8121tと約90パーセント減。岩手のサケ類は、2014年の1万6009tの水揚げに対して326tと約98%減となっています。 さらに果物も、山形のサクランボの収穫量が2024年は例年の半分、過去最低水準になる恐れがあるということです。
7月8月は「ダウンバースト」に注意!風速50mになることも
2024年の7月・8月は「ダウンバースト」と呼ばれる「突風」の発生が増加するため、注意が必要だといいます。その「ダウンダースト」の仕組みですが、積乱雲から下降気流が発生して、空気が強く地面に当たり叩き付けられて強風が四方に広がることで発生するといいます。立花教授によると、「発生の予兆は『冷たい風』と『積乱雲』。起きやすいのは『関東平野』(茨城・千葉)」だということです。 Q.実際の風の強さはどのくらいになるのでしょうか? (立花教授) 「場合によっては毎秒50mと台風並みの風になります。しかも大事なのは、雨が降っていない場所でも強風が吹くんで危険なんです」
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