“ゴルフ天才少女”須藤弥勒 超ハードスペックのウェッジを愛用するワケ
史上初めてジュニアメジャー4冠を達成し、天才ゴルフ少女と呼ばれる須藤弥勒(13=ゴルフ5/太陽自動車)は今月7日に行われた、全日本プロアプローチ選手権で準優勝と健闘した。その時に使用していたウェッジが男子プロ並みにハードスペックだということが本紙の取材で分かった。 弥勒が使用するのは、アクシスゴルフが手がける60度のZ5型ウェッジをカスタムに削り出してもらったもの。クラフトマンが自らアイアンのヘッドを1つずつ手作業で削り出しており、同社の大越社長は「2年ほど前から、弥勒選手のお父さんの依頼で彼女にあったウェッジを削り出すようになりました。ヘッドの開閉を多くするのが特徴なのでリーディングエッジが刺さらず、できるだけバウンスが滑って、抜きやすいように作成しております」と語った。 万全のサポートを受け、弥勒は「ヘッドのどの部分をもっと削ってほしい、どこを厚くしてほしいなど、全ての要望を叶えてくださって本当に感謝極まりなく、大越社長は私にとって世界無二のウェッジ職人です」と感謝する。 弥勒はこのヘッドに、中調子のヨネックスのカイザーシャフトを装着。重さは、13歳の女子とは思えない超ハードスペックの90グラムのSシャフトを自由自在に使いこなしている。 父・憲一さんは、こだわりが詰まった弥勒のクラブセッティングについて「ヨネックスからのアドバイスもあり、地面から打つものはできるだけ、変な動きが入らないよう重く硬いものを入れております」と説明。その上で「また、活躍すれば公開することになると思いますが、他のクラブも一般の成人からしても硬くて重いものを入れておりますが、これが変な動きを抑えしっかりと自分の思っているところに球を打てる秘訣を作っているのだと思います」と続けた。 今後も天才少女の動向から目が離せない。