試合数は1減1増で賞金は微増、冠スポンサーにも変化が… 女子ツアーが発表した来季日程の“ポイント”は?
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は16日、2025年のトーナメント日程を発表。レギュラーツアーは今年と比べ試合数は変わらないものの、賞金総額は微増し、試合会場が大きく変更される大会も。この日発表された新スケジュールの主なポイントを、ここでまとめてみよう。 【写真】来季ルーキーから“あの選手”の貴重フォトも 女子プロゴルファーのオフショットまとめました ■試合数は1減1増 これまでシーズン第2戦として3月に行われてきた「明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフ」が開催中止に。「明治安田レディスゴルフトーナメント」として新規開催となるが、主催がこれまでの横浜ゴムからJLPGAになり、時期も7月17~20日に変更。さらにコースも、高知県の土佐カントリークラブから、宮城県の仙台クラシックゴルフ倶楽部に移る。これに伴い開幕戦と第2戦の間が、1週間の空き週になることも決まった。 なお公式競技以外でのJLPGA主催大会は、2021年から23年まで行われていた「楽天スーパーレディース」以来。2年ぶりの“復活”となる。 ■2年ぶりに総額が増 全ツアーを合わせた賞金総額は2年ぶりに増額し、5964万円上乗せの51億4050万円。過去最高額は2020-21年シーズンの64億7850万円であったが、これは新型コロナウイルス感染拡大の影響で統合シーズンとなったから。これを除けば、昨年の51億6584万円に次ぐ賞金総額となった。 また、レギュラーツアーに目を向けると賞金額が増えたのは、11月6~9日に開かれる日本開催の米国女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」。総額が今年の200万ドルから210万ドルに増額され(1ドル=150円換算)、それに伴いツアー全体の賞金総額は44億3500万円となり、今年度より微増した ■大会名変更は2試合 今年は「Vポイント×ENEOSゴルフ」として行われた大会の冠スポンサーが変わり「Vポイント×SMBCレディス」に刷新。同様に、「RKB×三井松島レディス」として開かれていた大会が「Sky RKBレディスクラシック」となる。 ■会場変更は8試合 開催コースが変更される大会は8試合。「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」、「日本女子オープン」など毎年会場を変えるサーキット大会も含まれる。大きく変わる大会のひとつが「Vポイント×SMBCレディス」で、鹿児島県の鹿児島高牧カントリークラブから、千葉県の紫カントリークラブ すみれコースに変更。2010年から行われている当大会は2014年~15年、18年~19年を除きすべて鹿児島で行われていた。名称もさることながら、会場も様変わりする。 「Vポイント×SMBCレディス」紫カントリークラブ すみれコース(千葉県) 「Sky RKBレディスクラシック」福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県) 「ブリヂストンレディス」中京ゴルフ倶楽部石野コース(愛知県) 「リゾートトラスト レディス」グランディ鳴門ゴルフクラブ36(徳島県) 「ニトリレディスゴルフトーナメント」北海道カントリークラブ 大沼コース(北海道) 「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県) 「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」大洗ゴルフ倶楽部(茨城県) 「日本女子オープンゴルフ選手権」チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県) ■リランキングのタイミングは? QTから出場権を得た選手たちの出場優先順位を、獲得ポイントに応じてシーズン途中に変えるリランキングは来年ももちろん実施。そして、そのタイミングも今年と同じだ。第1回は6月20~22日開催の「ニチレイレディス」終了後で、第2回が9月26~28日の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」後となる。 ■下部ツアーにも変更あり 下部のステップ・アップ・ツアーは2増1減で22試合となる。開催中止となるのは「地域みらいグル-プレディス佐嘉窓乃梅カップ」。そして、3月20~22日で行われる開幕戦に新規大会となる「三菱電機オートメーション女子オープン」が組み込まれた。中国の江蘇省で行われるこの大会は、台湾で行われる「CTBCレディス」に続く2カ国目の海外戦となる。また、同じく新規の「プレナスレディースカップ」が6月5~7日の日程でスケジュールされた。こちらは、玄海ゴルフクラブ(福岡県)で行われる。 また、会場変更は2試合で「YANMAR HANASAKA Ladies Golf Tournament」が琵琶湖カントリー倶楽部 琵琶湖・三上コース(滋賀県)へ。「ヒルズレディース森ビルカップ」が静ヒルズカントリークラブ(茨城県)にそれぞれ変更となった。さらに、賞金総額は今年度より5500万円増の、5億2500万円となった。 ■レジェンズツアーは1試合減の5試合 来年から40歳以上が出場できるようになるレジェンズツアーは、「太陽生命 元気・長生きカップ」が開催中止となり1試合減の5試合に。公式戦の「JLPGAレジェンズチャンピオンシップ明治安田カップ」の開催時期は未定となっている。賞金総額は1億850万円で750万円ダウン。主要カテゴリーで唯一減額となった。