手取り1000万世帯にありがちな「謎の使途不明金」の正体…マイホーム建て替えで巨額支出、老後は大丈夫か
子どもたちの進学先は高校から私立を予定
毎月20万円、年間で240万円、ボーナスから240万円を加えると実に毎年400万円の貯蓄ができる計算になります。松本さんが60歳になるまで12年間では4800万円貯蓄できる計算になり、相談時に保有する金融資産額3330万円を加えると8130万円を貯めることができます。この8130万円から2人の子どもの教育費を負担して行くことになります。松本さんの希望は中学までは公立、高校、大学は私立を考えられています。 中学150万円、高校350万円、大学550万円に加えて塾に通う金額を200万円とすれば、1人当たりの教育費は1250万円、2人で2500万円が必要になります。2500万円のうち600万円は学資保険で600万円分用意されていることから、60歳までに貯めることかできる金融資産8130万円から差し引く金額は1900万円となり残りは6230万円になります。この金額から松本さんが考えているマイホームの建て替え金額3500万円を支払った場合、金融資産額の残りは2730万円になります。
車の買い替えも複数回予定している
仮にマイホームの建て替え費用、2人の子どもの教育費が記載の金額よりかかったとしても、相談時の支出の内訳に毎月6万円、年間72万円の教育費が計上されていましたが、ここまでの試算ではこの金額は考慮していません。松本さんが60歳になるまでの12年間では864万円の余裕があることになり、教育費、マイホームの建て替え費用がこの金額まで増えても老後資金として2730万円が残ることになります。あるいは1円も手を付けなければ60歳時点の金融資産額は3594万円に増えていることになります。 ただし、松本さんは車を保有されているのでその買い替え費用も計上しておかなければなりません。車は軽自動車200万円を2回、普通車400万円を1回の合計800万円位の買い替えを松本さんは考えています。2730万円から800万円を差し引くと1930万円、毎月の支出に計上されている教育費を使わなかった場合は2794万円が老後資金になります。夫には退職金が1000万円程度、松本さんには企業型の確定拠出年金が相談時に450万円あるとも述べていました。これらを含めれば夫婦の老後資金は3500万円前後準備できるため、試算上ではほぼ問題ないと思えます。
【関連記事】
- 57歳独身女性・資産1億1000万円あっても早期リタイアで貧困老人まっしぐらの最悪ルート…一歩間違えば底辺生活間違いなしのたった1つの選択とは
- 年収1000万超えのがむしゃらシンママ52歳「疲れたからもう仕事を辞めたい…」でも仕事辞めたら65歳で貯蓄ゼロで地獄にまっしぐら
- 世帯年収1000万円弱は本当に老後まで余裕なのか…「私大理系に行きたい」娘の希望に大慌て!塾代も含めて一体いくらかかるのか
- 年収340万の35歳会社員「45歳でFIREしたい」…FP「60歳で資産底つきます」結局死ぬまで働かされ続ける恐怖
- 45歳で6000万マンション購入したバツイチ女の末路…年間90万円の赤字、78歳で貯金ゼロの老後貧困まっしぐら