手取り1000万世帯にありがちな「謎の使途不明金」の正体…マイホーム建て替えで巨額支出、老後は大丈夫か
マイホームは人生最大の買い物と言われていますが、購入したマイホームに不満を持つケースも少なくありません。今回は15年前に購入したマイホームの建て替え、または大規模リフォームを考えられている松本さん(仮)からのご相談になります。松本さんは共働きであることから、世帯収入は手取額で1000万円を超える反面、高収入家計にありがちな使途不明金が相応にありました。マイホーム後でも、老後の家計は大丈夫なのでしょうか……?なお、松本さんのご相談はメール等のやりとりで行ったことを最初に記しておきます。 FP深野康彦さんへの「お金のお悩み相談」募集中です! *ご相談が必ず回答されるとは限りません。編集部と深野さんが実際に回答する答えを選びます。
総金融資産額は3330万円、負債はなし
松本さんはマイホームの建て替え金額3500万円のほか、生命保険も毎月保険料を7万円も払っていることから、見直しを行いたい旨のご相談でした。結論から言えば、松本さんが考えているマイホームの建て替えは問題なくできそうでしたが、それには2つの条件を付けたことを先に述べておきます。まずは、松本さんの家計の状況から見ていくことにしましょう。 松本さん48歳、夫は45歳、長男12歳、次男9歳の4人家族。収入は児童手当を含め夫婦で毎月73万円、ボーナスが210万円で年収は1086万円。毎月の支出は51万8000円、ボーナスからは家電の買い替え20万円、家族の小遣い10万円、予備費10万円が計上されており残り160万円は貯蓄に回っています。貯蓄は1300万円、株式と投資信託は2030万円保有しており合算した金融資産額は3330万円になります。住宅ローンは既に完済しているので負債はありませんでした。保険に関しては後ほど見ていくことにします。
毎月6万円の使途不明金が判明。洗い出してすべて貯蓄に回すことを助言
松本さん、毎月の収入が73万円、一方支出が51万円8000円ですからその差額は21万2000円になります。ところが実際にできている毎月の貯蓄額は16万円しかありません。その差額は月6万円、年間にすれば72万円もの多額になります。これまではある程度の使途不明金があっても世帯収入が高いことから、家計は赤字になることなく貯蓄も相応にできていることから大丈夫だったといえるでしょう。 しかし、マイホームの建て替えという目標があることから、1日でも早く差額の6万円、いわゆる使途不明金を洗い出して貯蓄に回すようにしてくださいとお伝えしました。相談時に松本さんからお聞きした毎月22万円の貯蓄が行えればベストですが、子どもが成長すれば食費などが今後増えて行くと考えられます。そこで毎月20万円を目標として確実に貯めるため先取り貯蓄を行い、残りの金額で生活するようにお伝えしました。
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