プロ野球FA戦線、前代未聞の"様子見合戦"はなぜ起きた? 主砲も正捕手もみんなそろって「熟考! 熟考!! 熟考!!!」
このほか動向が注目された投手では、西野勇士(ロッテ)、酒居知史(楽天)らが残留を表明した。 「西野はトミー・ジョン手術から復活した2年前が最も良かったですが、現在も先発ローテの一角を投げられる実力があります。来季、ロッテは佐々木が抜けるだけに、是が非でも残留させたかったはず。 酒居は毎年50試合近く投げる力があり、今季も好投しました。GMとして復帰した石井一久元監督との関係性もあって残留を決めたのでしょう」 さらに、DeNAの佐野恵太、日本ハムの石井一成も残留を表明した。 「打撃センスの高い佐野の残留は球団としてホッとしているはず。ただ、走力や守備は低下気味で、個人的にはDH制のパ・リーグも検討してよかったのではないかと思います。 石井はパンチ力のある打撃が持ち味で、なかなかボールが飛ばない最近のNPBでも面白い存在です。来季は日本ハムでセカンドのレギュラー定着を目指すと思います」 FA選手以外にも、ソフトバンクを戦力外になった仲田慶介に西武が興味を示すなど、各球団の腹の探り合いは続いている。 「仲田だけでなく、同じくソフトバンクを戦力外となった笠谷俊介と中村亮太は起用法次第でまだまだ活躍できるポテンシャルを持っています。また、阪神を戦力外となった岩田将貴(まさき)はDeNAが調査しているようです」 来月行なわれる現役ドラフトも含め、ストーブリーグの熱気が徐々に高まりそうだ。 文/オグマナオト 写真/時事通信社