侍ジャパン先発の高橋宏斗は3回4安打1失点 チェコ戦で2四死球…プレミア12本番へ、不安を残す
◇強化試合 日本―チェコ(2024年11月9日 バンテリンD) 「ラグザス presents 第3回 WBSCプレミア12」に臨む野球日本代表「侍ジャパン」は9日、強化試合としてチェコと対戦した。侍ジャパンはエースとして期待がかかる高橋宏斗投手(22=中日)が先発したが、3回、50球を投げて4安打1失点と本番を前に不安を残した。 【写真】23年のWBC決勝の米国戦の5回、トラウトを空振り三振に斬る高橋宏 初回先頭のV・メンシクに中前打を許したが、続くエスカラを一ゴロ併殺に仕留めた。それでも制球が一定せず、巨人と育成契約したフルプににカウント2ボール2ストライクからの6球目の直球を左翼フェンス直撃の二塁打され、続く4番・チェルベンカには中前に運ばれて先制点を許した。1失点にとどめたが、5番のプロコップにはスプリットが抜けて死球を与えるなど、直球、変化球ともに立ち上がりは本来の状態には程遠かった。 2回も先頭のシンデルカに四球を与えたが、後続は抑えた。結局3回にも先頭のV・メンシクに右翼線二塁打を打たれたが、このピンチで後続からスプリットで2三振を奪った。結局、3回を4安打1失点で1四球、1死球で1失点だった。 レギュラーシーズンは9月29日の広島戦(マツダ)を最後に遠ざかっていた。実戦感覚を取り戻すための一戦で、結果は問われないが、高橋宏はエースとしての期待がかかる。23年3月のWBCに20歳で出場し世界一に貢献し、今シーズンは防御率1・38で最優秀防御率のタイトルを獲得。そんな若き右腕の出来は、連覇を目指す日本の戦いに大きく影響する。 プレミア12は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)主催の国際大会で、最新の世界ランキング上位12位までの国・地域が参加することが、昨年12月に発表された。日本は15年の第1回大会は準決勝で韓国に逆転負けして3位、19年の第2回大会で初優勝した。今回の第3回大会は11月10日から24日まで開催され、決勝は東京ドームで開催される。 1次ラウンドは6チームずつ2組に分かれ、各組上位2チームがスーパーラウンドに進出する。日本はB組に入り、13日にバンテリンドームでオーストラリアと初戦を迎える。2戦目以降は台湾で行われ、21日からのスーパーラウンド、3位決定戦、決勝は東京ドームで行われる。