【レクサスGX】比較する存在のないエモーショナルなクロスカントリーSUV
さらにレクサスの場合、トヨタ価格を基本とすればプレミアムプライス。ですから、お客さんに欲しいと思っていただかなくてはなりません。「必要=道具」、「欲しい=エモーショナル」なので、クルマが良くできているだけじゃダメなんです。
新型のランクル250は大変よくできたクルマですし世代によってはノスタルジーも感じられることでしょう。しかし、ワイのような還暦オジサンでも新型GXのえも言われぬデザインの力には抗えぬものがあります(不思議と目が合う気がする)。
好き嫌いなど個人の趣味嗜好はじつに多種多様です。しかしレクサスの場合、それを補って余りあるものがあります。部分的にはキライなデザインのクルマもあります。しかし、レクサスを選ぶという行為は、すべてを受け入れ、その手法に乗ってしまうことを意味します。
例えるなら善福の信頼をもってメルセデスを嗜好する感覚に似ています。そこにBMWを嗜好するがゆえの細かなやり取りは存在しません。ですからYouTuber的「レクサスES vs トヨタ・カムリ」のような企画は成立しないのです。
さらに付け加えるなら専門家の意見はほどほどに。MUNRO社のオッサンのようなリバースエンジニアリングを生業とするならまだしも、アッパープレミアムなクルマには想定するライフスタイルがありますので。
もしもワイがGXマジ買いしたら……。きっと本格派アピールでオプションのヒッチメンバー付けて、納車初日の深夜には「北ウイング」聞きながら首都高ぐるぐるまわりますね。間違いなく買いの1台です! Text:Seiichi Norishige
教重 誠一