【車高ダウンの真実】乗り心地、コスト、寿命…全ての疑問に答えます!~カスタムHOW TO~
クルマのカスタムにおいて車高はとても重要な要素。もちろん個人の好みがあるが、一般的に車高がちょっと低くなるとスタイリッシュに見えることが多い。そこで車高を下げたいと言う人も多いが、その時にはいくつかの注意点と押さえておきたいポイントがある。 【画像全5枚】
まず車高を下げるときにどうやって下げるか、いくつかの方法がある。最も手軽なのはダウンサスによる車高ダウンだ。
1:ダウンサス
一般的にダウンサスという名前で呼ばれているが、これはサスペンションのことではなく、純正サスペンションに組み合わせるスプリングのことを指す。純正サスペンションと同じような荒巻き形状のスプリングだが、純正よりも車高が下がるように設計されていて、形がそれぞれ異なるので車種専用設計となる。
ダウンサスの利点は純正のダンパーを使用するので、コストパフォーマンスに優れる。車高調であれば10万円前後からスタートとなるが、ダウンサスの場合、3万円程度から購入することができる。
また純正ダンパーを使うので耐久性に優れる。純正ダンパーは多くの場合10万km近く使ってもオイル漏れがなく大きなヘタリも感じずに使えることが多い。そのダンパーをそのまま使ってそこに専用のバネを組み合わせるのでダンパーからのオイル漏れや劣化による乗り心地の悪化などが極めて少ない。
問題点ではないが、ダウンサスではできないこととしては、細かな車高の調整や大幅な車高ダウンは難しい。
あとは製品自体は安いが意外と取り付け工賃が高くなりがち。これは純正サスペンションを一度取り外してばらし、スプリングを組み替えて再び取り付ける必要があるので、いわば車高調よりも手間がかかる。製品代は安いが、意外と取り付けてみると工賃がかかってしまったことが多い。
2:車高調
車高調はサスペンション自体を純正からアフターパーツメーカー製のものに交換するチューニングのこと。そもそも長さが短く設計されていて、それに合わせてバネレートもアップした硬いバネが組み合わされている。