2勝目が欲しい「成長株」対決。1勝2敗同士の「三菱重工相模原ダイナボアーズ」×「コベルコ神戸スティーラーズ」。ジャパンラグビーリーグワン2024-2025第4節
新加入の南アフリカ代表カートリー・アレンゼは今週もウイング起用。フルバックは2024年に日本代表合宿に招集された石田一貴が務める。
一方でスティーラーズの成長も著しい。
Optaによると今季のゲインラインを超えるキャリー率はD1トップの65%。デイブ・レニーHCの下、チームワースト9位だった一昨季から全般的な成長を遂げている。
昨季王者ブレイブルーパスに6点差(26-32)と迫った第3節終了後、レニーHCはチームの成長についてこう話した。
「去年に比べてラインアウトモールは良くなっていますし、ほとんどのエリアで成長しています。ディフェンスも昨季より成長しています。今日は14人でも良いトライが取れたようにアタックも良くなっています」
成長も事実だが、黒星先行(1勝2敗)もまた事実だ。
ブレイブルーパス戦の惜敗について、ブロディ・レタリック共同主将は「自分たちのミスがあまりにも多過ぎました。チャンスにおけるセットピースも精度高くできませんでした」と振り返った。
第3節を終えて44回の反則数はD1最下位。常勝軍団へと脱皮するべく調整が続く。
フォワードは先週突破からのトライアシストがあったHO北出卓也、キャリアーとしても有能な東海大学出身のLOワイサケ・ララトゥブア、好調のFLソセフォ・ファカタヴァ、FLヴィリー・ポトヒエッターの4名だ。
バックスの3名は今季初先発となるアタッキングハーフのSH中嶋大希。フィニッシャーとして安定感抜群のWTB山下楽平、そしてFB山中亮平が背番号15に復帰した。中嶋と李承信の先発ハーフ団は今季初だ。
ディフェンスチームのダイナボアーズは昨季、アタック構築に注力し、今季はフィジカル面を強化してきたという。スティーラーズ相手に準備を出し切れるかは注目したい。
スティーラーズはディシプリン(規律)を保ちながら、前節の課題となったエラー回数を減らし、得意のアタックで凌駕したい。攻めるスティーラーズ、守るダイナボアーズの展開も予想される。注目のキックオフは午後2時30分だ。
多羅 正崇