退職や産休・育休で欠員⇨約8割の組織が「人員補充」なし。業務の「横滑り」…日常的な組織文化の見直しを
日常的な組織文化の見直しの重要性
今回の調査結果を受け、パーソル総合研究所の今井昭仁研究員は、「『現場でうまくやっておいてほしい』と欠員の発生や引き継ぎから目を背ける管理職。『立つ鳥跡を濁さず』の理想を理解しつつも慌ただしく立ち去る退職者。『別れを惜しみつつも『今の仕事で手一杯』の同僚。オフボーディングにおいてはそれぞれが後ろ向きになりやすい」と見解を示した。 欠員発生後の補充がないことで、後任・上司の残業時間が長くなったり、バーンアウトリスクが高くなったりしていることから、「個別対応だけでなく、日常的な組織文化の見直しの重要性も確認されている」と指摘。 労働力不足が深刻化する中、退職の連鎖を招かないためにも「オフボーディングの重要性を認識し、欠員発生時の対応を強化すべきだ」とコメントした。