ドウデュース＝栗東トレセン（撮影・岩川晋也）

決戦2日前の25日、天皇賞・秋の出走馬は東西のトレセンで調整。ドウデュースは栗東CWコース、リバティアイランドは栗東坂路で態勢を整えた。関西馬6頭とソールオリエンスは26日に東京競馬場に移動する。 ＜栗東トレセン＞ ベラジオオペラはB（ダート）コースで足慣らしをしてからCWコースを1周。さらに坂路も駆け上がった。手綱を取った上村調教師は「決して悪いわけではないが、まだ戦闘モードに入っていない感じ。今の状態でどこまでやれるか」と辛口ジャッジだ。 マテンロウスカイはE（ダート）コースを柔らかな脚さばきで駆け抜けた。松永幹調教師は「一度使ったほうがいい馬なので、状態は良くなっているよ。枠順抽選に勝って、いい位置でレースができそうなのはいい」と声を弾ませた。 ステラヴェローチェは角馬場で調整。山田助手は「輸送もあるので、無理をしませんでした。いい動きでしたよ。しっかりCWコースで追い切っても脚元に反動が出ていませんし、調整はうまくできたと思います」とうなずいた。 ドウデュースは角馬場で入念に体をほぐしてから、CWコースを半周した。友道調教師は「変わりなく、いつも通りです。若干、馬体重はプラスですが、いつもいい状態で出走していますから、心配はしていません」と太鼓判を押す。 ジャスティンパレスは活気十分に坂路を駆け上がった。杉山晴調教師は「ピリッとしすぎていたところがあったけど、落ち着いていてよかったです。やれるだけのことはやったので、あとは（坂井）ジョッキーに任せます」と語った。 リバティアイランドはCWコースから坂路へ。軽快なフットワークが目を引いた。福永助手は「調整を進めても体が減らない点は、古馬となってからの成長ととらえています。休み明けではありますが、態勢は整ったとみています」と仕上がりに自信をのぞかせていた。 ＜美浦トレセン＞ 復活を期す昨年の日本ダービー馬タスティエーラはEコース（ダート）でキャンター。堀調教師は「調教タイムは標準の域で、能力を出せる仕上がり。活気もあっていい状態です」と伝える。 札幌記念を制したノースブリッジは坂路をゆっくりと駆け上がった。奥村武調教師は「疲れを残さないように。今年の方が結果を残してきているし、昨年、一昨年とは違います」と勝負気配を匂わせた。