「音楽に例えるなら偉大なジャズバンド」。シャンパーニュメゾン、クリュッグ当主が語る2011年のヴィンテージ
「クリュッグ 2011」をイメージしてつくられた楽曲が誕生
この「クリュッグ 2011」をイメージしてつくられた楽曲がある。DJで作曲家の沖野修也氏による「PRISM」だ。 クリュッグでは、その味わいがしばしばオーケストラに例えられることから、世界中のミュージシャンとコラボレーションし、シャンパーニュと音楽が織りなす至高のペアリング体験「KRUG×MUSIC」を提案している。2022年には坂本龍一氏がクリュッグのために楽曲をプロデュースし、大きな話題を集めた。 そして今年、メゾンが「KRUG×MUSIC」でコラボレーションしたのは、ドイツ、イタリア、韓国、香港、日本の5人のミュージシャンたち。フランス、ランスにあるファミリーハウスやセラー、ヴィンヤードを訪れ、そこで得たインスピレーションから楽曲を手がけた。 「ブドウに欠かせない太陽と雨のコントラストがテーマです。2011年の対比的な感覚を映し出しました。太陽と雨は虹を生み出します。この虹に『クリュッグ2011』を重ね、クリュッグならではのエレガンスを表現しました」(沖野氏) 「クリュッグ2011」をグラスに注ぎ、口の中へと持っていく――。 「PRISM」の旋律に耳を傾ける――。 味覚と嗅覚、そして聴覚から目に浮かぶのは、太陽が煌めくブドウ畑だ。オリヴィエ氏は言う。 「そこには生き生きとした生命力が感じられるはずです」 オリヴィエ・クリュッグ クリュッグ家6代目当主。パリとランスの大学でビジネスと経済を専攻した後、1989年よりクリュッグ家の未来を導く役割に踏み出し、父アンリ・クリュッグの名を受け来日。当時、まだ日本では有名ではなかったクリュッグの販路を広げ、その人気を不動のものとした立役者で、日本をこよなく愛する。テイスティング委員会のメンバーとして、世界中を周り、クリュッグの名前を広めることに尽力している。 沖野修也 選曲家、作曲家、執筆家、ラジオDJ。1991年に実弟、沖野好洋とともにDJユニット「Kyoto Jazz Massive」を結成、日本のクロスオーバージャズシーンを築く。楽曲は世界でも高く評価され、現在はヨーロッパを中心にライブ活動を行う。音楽で空間の価値を変える“サウンド・ブランディング”の第一人者として、映画館、ホテル、銀行、空港、レストラン、ショップ等の音楽プロデュースも手掛けている。 KRUG 2011 ピノノワールがブレンドのほぼ半分(46%)を占め、美しいストラクチャーと見事なバランスを保つ。シャルドネ(37%)は熱波の影響を受けながらも、熟した果実のアロマを吹き込み、ムニエ(17%)はエレガントな苦味とフレッシュさをもたらしている。¥58,960(ボックスなし)、¥62,700(ボックス入り) ※いずれも税込