28日（日） 東北は大雨続く 新たな災害に厳重警戒 関東以西は40℃に迫る災害級酷暑のおそれ
記録的大雨となっている東北は、危険な状況が28日(日)も続く。梅雨前線の影響で次々と雨雲が流れ込み、道路が川のようになるような激しい降り方になるおそれがある。災害危険度の高い状態が続くため、河川の増水や氾濫、土砂災害などに厳重な警戒が必要だ。一方、関東以西は40℃に迫る災害級の暑さに警戒してほしい。
長期化する大雨 東北は油断できない状況続く
活発な梅雨前線は北日本に停滞。このため、きょう28日(日)も東北は北部を中心に繰り返し雨が強まり、激しく降るおそれがある。東北の日本海側では30日(火)ごろにかけて警報基準を大きく超えるような大雨が続く見込みだ。また北陸でも断続的に雨が降り、大雨となるおそれがある。 ＜24時間予想雨量（多いところ）＞ 29日（月）午前6時まで 東北日本海側 180ミリ 東北太平洋側 150ミリ その後、30日（火）午前6時まで 東北日本海側 200ミリ 東北太平洋側 150ミリ
すでに東北の日本海側では過去にないような記録的大雨で、増水している河川や崩れやすくなっている斜面があるため、今後、少しの雨であっても新たな災害の引き金になる危険性がある。引き続き、河川の増水や氾濫、土砂災害、低い土地の浸水に厳重な警戒が必要だ。
関東以西は災害級の酷暑
一方、猛暑が長期化している関東から九州・沖縄は夏空が広がり、きょうも全国200地点以上で35℃超となりそうだ。越谷（埼玉）では11日連続、東京都心は3日連続の猛暑日となる予想。特に関東・東海では40℃に迫る災害級の酷暑になるおそれもある。夏休みのお出かけは熱中症予防を第一に、なるべく暑さを避けた場所を選んでほしい。
＜予想最高気温＞ 39℃ 浜松（静岡） 38℃ さいたま、熊谷（埼玉）、甲府、名古屋、日田（大分）、人吉（熊本） 37℃ 前橋、京都、岡山、高松、山口、熊本など 36℃ 東京、千葉、横浜、大阪、徳島、鹿児島など
＜28日(日) 熱中症警戒アラート発表地域＞ 埼玉・千葉・東京・伊豆諸島・神奈川・山梨・長野・福井・岐阜・静岡・愛知・三重・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・鳥取・島根・岡山・広島・徳島・香川・愛媛・高知・山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・奄美・沖縄本島
またきのうより発雷確率は低いものの、関東甲信や中国地方を中心に午後はにわか雨や雷雨のおそれがある。局地的には非常に激しく降るおそれもあるため、念のため空模様の変化に気をつけたい。 （気象予報士・小野裕子）
