政府、ラピダスに2千億円出資へ 25年度、民間投融資の呼び水に
政府が、次世代半導体の量産を目指すラピダスに対し、2025年度に2千億円程度を出資する方針を固めたことが20日分かった。研究開発にこれまで9200億円の助成を決めたが、出資により経営への関与や監督を強める。支援強化の姿勢を明確にし、量産に必要な民間の投融資の呼び水とする狙いもある。 【画像】ラピダスが北海道千歳市で建設する次世代半導体工場の完成予想図
政府は出資による支援について、22日にも決定する経済対策に方針を盛り込む。出資の他にも、民間金融機関の債務保証などの金融支援を講じる考えで、必要な法案を年明けの通常国会に提出する。 政府はラピダスの事業計画を審査しており、株主になることで企業統治の透明性を高められるようになる。