練習試合勝率.889の西武がV3へ自信…これだけの理由
そして忘れてはならないのが今季から古巣復帰した松坂大輔(39)だ。開幕2軍スタートは決定。「下でローテーを守り100球を投げるスタミナを作ること」を1軍昇格の条件とされているが、6連戦が続く日程の中、6枚目がいないのだからチャンスはある。 中継ぎ陣は平井克典(28)、ストッパーの増田達至(32)、3年目の平良海馬(20)と揃い、そこにドラフト1位の宮川哲(24)、2位で左腕の浜屋将太(21)が新戦力として加わった。新外国人のリード・ギャレット(27)にも大きな期待がかかってくる。 間違いなく点はとってくれる。あとはどう逃げ切るか。投手陣が奮起すれば、3連覇の可能性はさらに高まるだろう。 バレンティンが加わり、総合力では、文句なしにナンバーワンの”日本一”のソフトバンク、そしてオフに大型補強をしてきた楽天も練習試合では2位につけるなど、強力なライバルチームも西武のV3の前に立ちはだかる。今季もパ・リーグが熱くなることは間違いない。 だが、主砲の山川が6・19開幕に向けて、こう宣言した。 「開幕戦というよりは120試合戦う意識、その120試合を戦う準備をしていきたい。気を引き締めてやっていきたい」。それがナイン全員の気持ち。 開幕まで残り4日。 「技術もあるが、あとは体調を万全にして迎えられればいい」 辻監督は笑顔で練習試合の総括を締めくくった。 (文責・菊地順一/スポーツライター)