ホンダE-クラッチを採用した新型「CBR650R」が革新的な理由、クラッチ操作不要の世界初MT機構をオーナーで考察
そして、停車時。例えば、走行中に前方へクルマや自転車、歩行者などが急に飛び出してきて、急ブレーキを余儀なくされるシーン。そんな時でも、クラッチを握らなくていいため、ブレーキ操作に集中できる。とくに急停車しないと衝突して重大な事故につながりかねない場合は、かなりシビアな減速操作が必要。そうした安全面で考えても、この機能はライダーにリスクの低減を提供してくれることが予想できる。 ■マニュアル変速可能な点も魅力
しかも、ホンダE-クラッチは、通常のクラッチレバーを使ったマニュアル変速が可能な点もいい。バイクはやっぱりクラッチとブレーキ、アクセルを駆使して乗りたいという、筆者も含めた昔からのバイクファンの好みもちゃんと掴んでいる点も魅力だ。ただ、筆者が今の愛車を手放し、新型を購入するのかは微妙。今の愛車は、マフラーやステップ、フロントスクリーンなどをカスタマイズし、それなりに自分仕様に仕上げている。まだローンも残っているし、当分は乗り続けるつもりだ。
もし、乗り換えるとすれば、あと数年後だろう。その際に、CBR650Rを再び購入するのか、そのほかのモデルにかえるのかはまだわからない。だが、選択肢の中に、ホンダE-クラッチ仕様車も入る可能性は十分にあるだろう。
平塚 直樹 :ライター&エディター