勝負の3年目を前にアピール ソフトバンクの育成右腕に1軍首脳陣も高評価「スピードガンの数字以上に切れ」
◆交流戦・ソフトバンク3軍4―3韓国・NCダイノス(10日、みずほペイペイドーム) ソフトバンクの京大出身の育成2年目、水口創太投手(25)が来季の支配下入りに向けてアピールのマウンドを見せた。 ■来季構想外となった選手【一覧】 7回に6番手でマウンドに上がり、先頭打者を空振り三振に仕留めると、続く打者も右飛に抑えた。クライマックスシリーズを見据える1軍投手の調整もあるため、わずか5球での降板ではあったが、最速142キロの力投だった。 身長194センチの大型右腕。地元滋賀の進学校、膳所高から1浪して、京大医学部人間健康科学科を経て入団。今年1月に右膝の手術をして6月に復帰した。 「いい緊張感があってワクワクした」。ドームで初めて投げたのは前日の9日。1イニングを無失点に封じ、最速は145キロだった。「マウンドの景色も良くて投げやすかった。(2日間とも)ストライク先行をテーマに投げた」と笑顔を見せた。 倉野投手チーフコーチは「昨日も見たけど、スピードガンの数字以上に切れを感じた。そういう点ではすごく良かったし、この2日間はゾーンでしっかり勝負できていたところも良かった」と評価した。 ドームでは、1軍の選手たちと一緒にブルペンで準備をすることも勉強になり「イメージができた」という。3年目の来季への勝負に向けて、貴重な経験を成長の糧にする。(浜口妙華) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社