地震想定した対応訓練を実施 府公営企業管理事務所/京都府福知山市
京都府福知山市石原の府公営企業管理事務所(住田育功所長)はこのほど、大規模な地震発生時の対応訓練をした。職員13人が参加し、施設の点検や非常停止した送水ポンプの復旧、受水企業などへの情報伝達を行い、早期の給水再開手順を確認した。 同事務所は、福知山市の長田野工業団と綾部市の綾部工業団地に工業用水を供給している。訓練は、地震により送水ポンプが非常停止し、長田野配水池内の緊急遮断弁が作動、さらに長田野工業団地内の配水管で漏水が発生したと想定して行った。 災害対策本部を立ち上げるとともに、職員が手分けして、同事務所内の浄水場などの設備に被害がないかを点検。府や市などの関係機関との情報共有、作動した緊急遮断弁の復帰、漏水箇所への対応などを行い、復旧方法を確認した。 住田所長は「災害発生時の工業用水道管の復旧は非常に困難な作業となることが予想されますが、訓練を通じて、職員が迅速な対応を図り、関係機関との連携を一層強化し、減水、断水などの影響を最小限に抑え、速やかに復旧できるように努めたい」と話していた。