菅田将暉「年齢を重ねるのはうれしい。早く老けたいと思ってたので」
── とてもうれしそうですが(笑)、年齢を重ねるのはうれしいですか? 菅田 うれしいですね。早く老けたいなと思っていたタイプなので。 ── では50代や60代になった時にどんな大人になっていたいか、菅田さんが思うカッコいい大人像を教えてください。 菅田 う~ん……なんでしょうね。カッコいいのは、やはり有事の時に落ち着いて行動ができる人だと思います。人生の中でハプニングって絶対あるので、大きな災害とかに限らず、自分が経験していない何かが起きた時、最適解じゃなかったとしても、落ち着いて対応できる人が大人だなと思うし、そこに人としての大きさみたいなものを感じます。
● 菅田将暉(すだ・まさき)
1993年生まれ、大阪府出身。2009年『仮面ライダーW』で俳優デビュー。『共喰い』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞、『あゝ、荒野』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞など受賞多数。主な主演作は、映画『花束みたいな恋をした』『キャラクター』『キネマの神様』『CUBE 一度入ったら、最後』『百花』、ドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」「コントが始まる」「ミステリと言う勿れ」ほか。2017年からは音楽活動を開始。3rdアルバム「SPIN」が発売中。
『Cloud クラウド』
インターネットを経由する“実体のない”サービスを表す『Cloud クラウド』の名を冠した本作は、転売業で日銭を稼ぐ現代の若者を主人公にしたサスペンス・スリラー。「生活を変えたい」という想いから、世間から忌み嫌われる“転売ヤー”としてせっせと働く真面目な悪人・吉(菅田将暉)。彼が知らず知らずのうちにバラまいた憎悪の粒はネット社会の闇を吸って凝結成長し、どす黒い“集団狂気”へとエスカレートしてゆく──。監督・脚本は『岸辺の旅』(2015)で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の監督賞、『スパイの妻』(20)で第77回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞するなど国際的に高く評価される黒沢 清監督。出演はほかに古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝など。本作はヴェネチア国際映画祭正式出品で「第97回アカデミー賞」の「国際長編映画賞」日本代表作品にも決定。 9月27日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー 文/浜野雪江 写真/グレイ・ジェームズ スタイリング/KEITA IZUKA ヘアメイク/AZUMA(M-rep by MONDO artist-group) 編集/森本 泉(Web LEON)