パートナーとの関係を作るうえで、セックスは避けて通れない問題【60代「NYでパートナー探し」の道⑨】
セックスレスが原因で夫と協議離婚することになり、マッチングアプリでパートナー探しに励んでいたNY在住のファッションジャーナリスト杉本佳子さん。パートナーとの関係を良好に保つために、やはり避けて通れないのがセックスの問題。でもOurAge世代ともなると潤い不足だったり、痛かったり、つい拒否しがちに。NYを舞台に大人世代の恋愛、婚活をルポする連載、60代「NYでパートナー探し」の道・第9回は、セックス問題について。悩んでいた杉本さんは、ある体験をきっかけに…
ーーー パートナーがほしいと言いつつ、「セックスはしたくない」「茶飲み友だちがいい」という女性がいますが、私の経験では、セックスなしの関係はあり得ないと思っている男性ばかり。ちょっとでも痛がったり気乗りしてないことを悟られたりしたら、相手は敏感に感じて「退場」します。おひとりさまでいたくなかったら、CKK(膣カラカラ)問題(第5回<日本もNYも同じ、更年期女性の深刻な「CKK問題」って?>参照)は避けて通れません! ここ数年は男性の婦人科医に通っているのですが、そのドクターに性交痛について相談すると、「いちばんいいのはセックスすること。やればやるだけ痛くなくなる」。当時は相手がいなかったので、相手がいないのにそんなこと言われても!と思いました。 そうこうしているうちに、アーユルベーダ式のマッサージをする友人の友人が、膣マッサージもする、と知りました。 膣マッサージって受けたことがなかったのですが、それで膣壁の伸び縮みが良くなって、性交痛が軽減されるならと思い、思い切って受けてみることにしました。 結果的に…私は受けてすごく良かったです! それまで性交痛を感じると、「私がいけないのよね、長いことやっていなかった上に、私が歳をとって乾いているからなのよね」といつも自分を責めていました。 でも、その膣マッサージを受けて、ジェルやローションなしで十分濡れるとわかり、「なんだ、私が悪いわけじゃないんじゃない!相手がヘタだったんじゃない!」と思い、自分に自信をもてるようになりました。 この膣マッサージは、私が自分に自信をもつ上で、とてもプラスになることだったのです。 加えて、マッチングアプリで出会って何度かデートした男性で、「どんな女性でも時間をかけて前戯をしてあげたら絶対に濡れる。それをしないでローションやジェルを使うのは、その男がレイジー(怠け者)ということだ」と言った男性がいました。 そういうことを言った男性は初めてでしたが、その言葉にも救われました。その男性は、車が原因で私から離れていった人でした(第7回<マッチングアプリの恋人探しで“心が折れない”ようになるコツって?>参照)が、そう言われただけで私は彼に出会った意味があった、私にはその言葉が必要だったのだ、と思っています。