住宅ローン、金利据え置き 大手4行、1行は下げ
国内大手5銀行は29日、4月に適用する住宅ローン金利を発表した。日銀が17年ぶりの利上げとなるマイナス金利政策の解除を決めたものの、三菱UFJ銀行など4行は変動金利を据え置き、三井住友信託銀行は引き下げた。4月に変動金利で住宅ローンを借りる人の負担増は回避されるが、日銀が今後、追加利上げに動けば変動金利が上がる可能性がある。 【表】住宅ローン金利全5行下げ 24年1月、10年固定型
変動金利は、銀行が業績の良い企業に貸し出す際の金利「短期プライムレート(短プラ)」に一定の金利を上乗せし、そこから個人の信用力に応じて優遇幅を差し引く。信用力が高い人ほど金利が低くなる。 日銀の政策金利は短プラに影響を与えるが、マイナス金利解除による政策金利の引き上げ幅は0.1%と小幅で、各行は短プラを据え置いている。 変動金利を据え置いた4行の最優遇金利は、りそな銀行が0.340%、三菱UFJ銀が0.345%、みずほ銀行が0.375%、三井住友銀行が0.475%。 5行で変動金利を唯一引き下げた三井住友信託銀の最優遇金利は前月よりも0.075%低い0.330%。