2025年、働く大人のファッションは「きれいめスタイルにカジュアル足し」が正解!
「あの人、なんかセンスいい」と思われる着こなしってなんだろう。きれいめ派にこそカジュアル感が必要なワケ、アイテム選びのコツ、着こなし術まで、おしゃれ有識者の4名がしゃべり倒します! 毎日旬服!今日のコーデ フォトギャラリー
コート¥49500・スカート¥29700/プランクプロジェクト 青山店(プランクプロジェクト) ニット¥56100/ピセア トートバッグ¥24200/アマン(アンドミューク) ミニバッグ¥9680/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店(ミラ オーウェン) ピアス¥69300/ショールーム セッション(コールムーン) 靴¥39600/マルティニーク ルミネ横浜(別注デイト)
■参加してくれたのはこの方々! ・スタイリスト 加藤かすみさん 確かな審美眼で着る人の個性を引きだすスタイリングを得意とし、絶大な支持を得る。大人にリアルなトレンド提案にも定評が。 ・エディター・ディレクター 東原妙子さん 銀行員を経てファッション業界に。バイラなどで活躍するエディター兼クリエイティブディレクター。洗練された都会派コーデが定番。 ・ライター 榎本洋子さん ファッションライター歴20年。年齢を重ねても、永遠に可愛いものが好き。ジャケットにハマっていて、カジュアルMIXして満喫中。 ・バイラ編集部 編集NW 編集部イチ高身長のバイラエディター。きちんと見えつつ遊び心のあるシンプルスタイルが好きな30代。趣味は、筋トレとヨガ。
洒落たきれいめスタイルは“盛らずに抜く”のが正解
NW 今回はきれいめ派がワンランクセンスよくなれるテクをテーマに有識者の皆さんの知恵をお借りしたく。突然ですが、私の友人がモンゴル旅行でラクダに乗るのにパンプスで登場し、仲間内でレジェンドになっていて(笑)。 一同 え、一体なんの話(笑)? NW その子は生粋のきれいめ派なんです。何が言いたいかっていうと、きれいめ好きは、おしゃれの引き出しが少なくなりがちなのかなと。だから、どんなときもパンプスで乗り切ろうとしちゃうっていうか(笑)。 東原 乗り切れるわけないし、普通に危ないわ(笑)。要はシーンに合わせたカジュアルダウンが難しいのかな。 NW そう推測しています。 東原 銀行員時代にいたなぁ、そういうきれいめ命の人。 加藤 ブレない軸があるのはいいことだけど、自己満足になっちゃったらもったいないね。 NW そうなんです。大人っぽさやきれいめ感はキープしながらも、行く場所や会う相手に合わせて着こなし方を変えられる人って憧れますよね。 榎本 ここは、きれいめ上手な東原先生に聞いてみようではありませんか! 普段のおしゃれで意識してることってなんですか? 東原 きれいめ服は好きだけど、特定のテイストには偏らないようにしているかな。コンサバすぎても嫌だし、かといってファッションアディクトみたいな格好がしたいわけでもない。きちんと品よく見えることは大前提、でもそれだけだと窮屈だしつまらないから、抜け感は意識してますね。ワンピにハンサムなブルゾンを合わせたり、ジャケットをスニーカーで着くずしたり。 NW コンサバ感と抜け感、両方がうまく調和したカテゴライズされないおしゃれが、妙子さんらしさにつながっているんでしょうね。 加藤 社会性と洒落感を両立するのに、抜け感って重要な要素よね。よく「どうやって抜け感をだしたらいいかわからない」って相談を受けるんだけど、感覚的なことだから意外と説明するのが難しいんです。でも、あえて言語化するなら、それがカジュアル要素なのかなって。どんなシーンでも、いい意味で肩の力を抜いておしゃれを楽しんでいる人って素敵だと思う。 NW バイラ読者に話を聞いても、「頑張ってると思われるのはイヤ」「後輩に素敵って思われたい」って意見が本当に多くって。 榎本 素敵先輩らしい余裕のあるおしゃれが理想ってことですよね。そういう30代こそ進んでカジュアル要素を取り入れるべき! 東原 同感。きれいめベースな人ほど、ちょっとカジュアル感を足しただけでサマになりやすいんじゃないかな。ギャップをつけやすいっていうか。あれこれ盛るより、よっぽどスマートで簡単かと。 加藤 まさにそれ。おしゃれしようって思うと盛りたくなりがちなんだけど、実はそれが小ダサくなる落とし穴。引き算したほうが、すっきり洗練されたきれいめスタイルに仕上がります。 榎本 カジュアルダウンして軽やかさを足すイメージですよね。 加藤 はい! そうすると仕事服の堅さが和らいで親しみやすさが増すし、甘い服もモダンに引き立って大人っぽくなる。肌見せをヘルシーに転ばせることだってできます。大人のおしゃれにとっていいことしかありません!