ポーランドがEU議長国に就任、安全保障に注力へ
Marek Strzelecki Lili Bayer Anna Wlodarczak-Semczuk [ワルシャワ 3日 ロイター] - ポーランドは3日、欧州連合(EU)の議長国を引き継いだ。ハンガリーとの外交紛争など、欧州全体で政治的不統一感が深刻化する中、安全保障に関する政策形成で主導的な役割を目指す姿勢を示している。 「米国第一主義」を掲げるトランプ氏が米大統領が返り咲き、景気低迷に苦慮する欧州の輸出品に関税を課す恐れが高まっている。また、二大国のフランスとドイツが内政に翻弄される中、中国との貿易関係悪化やウクライナ戦争激化にも直面している。 トゥスク首相はワルシャワで行われた式典で「欧州が脆弱では生き残れない。欧州とポーランドが自由、強さ、主権のために最大の代償を払わなくて済むよう、あらゆることをしよう」と訴えた。 同席したコスタEU大統領は、ウクライナ支援継続の重要性を強調。「包括的・公正かつ永続的な平和を勝ち取るため、今年も必要なだけ、必要な期間、ウクライナと共にあり続けなければならない」とし、「そのためには、防衛を引き続きEUの戦略的優先事項と捉える必要がある」と述べた。