石川祐希「スタメンは簡単に奪えるものじゃない」新天地・ペルージャでの現在地が「モチベーションになっている」
石井アナ:そこの具体的な数字を言われたことによって、石川選手の行動とかは変わったんですか? 石川:やっぱり返球率が高くないとまず、サイドアウトが取りづらいし。なので返球率というところは気にしますし、サーブのブレイク率に関しては、いいサーブを打てないとパスを返されたら相手のサイドアウト率が高くなってしまうので、常にいいサーブを打ち続けることとか、相手を崩すことっていうのは考えてはいますね。 石井アナ:そういう意味でも、この強いチームにいる意味っていうのがあるわけなんですね。 石川:日頃の練習から高いレベルで練習できているっていうことは何よりかなって思いますし、試合に出る回数は間違いなく昨シーズンよりも少なくはなってますけど、ゼロではないし。スタメンで出ることも全然あるし、試合に出る機会がちゃんとあるのでその中でしっかり自分のパフォーマンスを発揮していくといった部分で、このチームを選んで良かったなと思ってます。やっぱりレベルの高いチームで練習できてる意味は非常に感じてますね。 石井アナ:チーム内で、今同じポジションでセメニウク選手とプロトニツキ選手の2人が非常に良いプレイヤーで。特にウクライナのプロトニツキ選手は左で、すごいスパイクだし。ライバルであり、チームメイトであり、彼らをやっぱりデータの意味でも超えて、スタメンで全試合に最初から最後まで出る。やっぱそこのモチベーションも? 石川:もちろんありますね。スタメンはなかなか簡単に奪えるものじゃないなって思ってますけど、でもそれがモチベーションになってる。彼らも悪いときは全然あるし、そうなったときに僕が出て彼らよりもいいプレーをして勝利をつかめば、ちゃんと評価は上がってくる。今は出たときにしっかりとパフォーマンスをこなしているので、「困ったときに祐希が何とかしてくれる」っていうか、そういった役割になりつつあるのかなと思ったりはしているので。それはそれで面白いというか、結局競ったときに、最後コートに立ってるのが僕であったらいいなって思っているので、今はそこをモチベーションに。もちろんスタメンからプレーしたいっていう気持ちもありますし、でもそれをわかりながら、このチームに移籍してきたので、最初はこんな感じというか。