バドミントン熊本マスターズ、「シダマツ」出場の女子複は注目ペア多数 | バドミントン ワールドツアー 熊本マスターズジャパン 2024 プレビュー
大目標として2028年ロサンゼルス五輪を目指すペア。課題となっていた守備が改善され、次世代勢力の台頭を印象付ける活躍を見せている。岩永は「以前は、押し込まれたら返せなかったけど、球際でも返球できるようになってきた。デンマークオープンは、自分たちがすごく良かったというよりは、相手が崩れてくれた印象だけど、見てくれた人たちからは良いプレーだったと言ってもらえて、少しは自信になりました」と進化の手ごたえを話した。 大会直前の11月10日にS/Jリーグ秋田大会があるため、出場すれば過密日程となるが、熊本マスターズでは、ワールドツアー2大会連続優勝を狙う。
組み替え初戦の福島/松本ペアも注目
さらに、今大会で注目されるペアとして、福島由紀/松本麻佑(岐阜Bluvic/北都銀行)が挙げられる。福島は廣田彩花との「フクヒロ」ペア、松本は永原和可那との「ナガマツ」ペアで、ともに日本A代表として活躍してきたが、9月に両ペアとも解消。今大会から福島/松本のペアでの活動に入る。過去にペアを組んで国際大会に出場したことはあるが、継続するペアとしては初戦で注目される。福島は、開催地である熊本県の出身。「まずは、初戦を乗り越えたい。昨年の大会では(廣田とのペアで)1回戦負け。今回は1回でも多く地元の方に見てもらいたいし、1試合でも多く勝ちたい」と意気込みを語った。
新ペアのプランが浮上したのは、パリ五輪の直前。来季以降を見据え、世界トップレベルでの戦いを続けようとするのであれば、今季終盤は準備期間となる。特に、12月の全日本総合選手権は、来季の日本代表選出を大きく左右する大会。その出場権を獲得する、あるいは全日本に向けた準備をするためには、五輪後のリスタートを考えておかなければならなかった。新ペア結成を提案した松本は「新しいペアでやるとなったときに、若い選手との組み替えだと(ペアとして力をつけるのに)時間がかかると思った。すぐに世界で戦おうと考えたら、福島さんしかいない。以前に国際大会の団体戦で組んだ経験も大きかった。ペアとしての練習ができていない中でも、各々の強みを引き出す良い形で試合をできて、組みやすいなと思った」と経緯を説明した。