ワヤナド、インド、7月31日 (AP) ― 大雨が降り続くインド南部ケララ州で7月30日、複数カ所で土砂災害が発生し、紅茶農園や村落が被災し、93人が死亡、100人以上が負傷、多くの村民が土砂に飲み込まれた恐れがある。 　土砂崩れは早朝、ワヤナド地区の斜面伝いに発生、民家を飲み込み、樹木を根こそぎ押し倒し、橋を破壊した。 　地元メディアによると、被災者の多くは紅茶農園の作業員で、道路が各地で寸断され、不安定な地盤で救助活動が難航している。 　インド気象局によると、同州は北部と中央部で大雨に見舞われ、ワヤナド地区では過去24時間に最大280ミリの降雨を記録した。 　気象局は、ケララ州には今後も大雨が降る見込みだとして、警戒態勢を呼び掛けている。 　土砂降りの雨は州民の生活に支障をきたし、一部の地域で学校が休校となった。 インドで最も人気のある観光地のひとつであるケララ州は、豪雨、洪水、土砂崩れに見舞われやすく、2018年には最悪の洪水で500人近くが死亡した。 （日本語翻訳・編集　アフロ）