なぜ狙われた?中国で日本人男児(10)死亡 少しずつ分かってきた“容疑者の人物像”
中国で、日本人児童が刺殺された事件。 容疑者の人物像が分かってきました。 【画像】地元メディアが報じた“容疑者の人物像”
■日本人児童(10)死亡 現場の様子は?
(尾崎文康記者報告) 「こちらで起きた事件を受けて、急きょ休校を決めた日本人学校は、来週以降も子どもたちを登校させない方針です」 18日、中国・深センで10歳の男子児童が登校中に刺殺された事件。 地元メディアが44歳の容疑者について報じました。 「深セン特区報」から 「男は44歳で漢民族、安定した職業についていない」 現地メディアによりますと、男は2015年に電信設備の破壊、2019年にデマで公共秩序を乱したとして拘束されたといいます。 今回、ナイフで男児を刺したことを認めているということです。 登校中にいきなり男に刺されるという衝撃の事件。 一体、何が起こったのでしょうか? 事件を目撃した人 「ここです。私が来たときは、警察と救急車はすでにここに来ていました。だんだん人が集まってきて、武装警察も来ました」 18日朝、男の子は母親と一緒に日本人学校に徒歩で登校中でした。 親子が校門からおよそ200メートルの場所に差し掛かったその時、44歳の男に腹を刺されたというのです。 事件を目撃した人 「救急車2台が来ていて、子どもは救急車の中に運ばれ点滴をつけられていました」 男は警察によって取り押さえられたといいます。
■中国“撤退”の動きも…なぜ狙われた?
事件があったのは、満州事変の発端となった「柳条湖事件」が起こった日で、中国で国の恥と言われ、反日感情が高まりやすい日でした。 中国側から、事件の背景や動機などについて説明はないといいます。 金杉 憲治 駐中国大使 「一番知りたいのは日本人が狙われたのか、さらには日本人学校が狙われたのか、そこを知りたいと思ってる」 あくまでも「個別の事案」だと言われたといいます。 中国側は、事件の沈静化を図っているとみられます。 金杉 憲治 駐中国大使 「日本の経済界の方に危機意識があるということは、やはり中国側にはよく理解してほしいと思う」 影響は中国に進出している企業にもでています。 パナソニックホールディングスは会社負担で一時帰国できるようにするなど、今回の事件を受け、日系企業が対応に動いています。 20日午後、中国外務省の定例会見で、今回の事件について言及されました。 中国外務省 毛 寧 副報道局長 「日本人がこの案件に関心を持っていることを理解しているが、警察が調査している最中です」
テレビ朝日