ところによっては50度を記録 熱波が居座るパキスタン南部
サッカル、パキスタン、5月28日 (AP) ― パキスタン上空を覆っている熱波が5月27日、南部シンド州のサッカルにまで広がる中、同国の一部で日中の気温が50度を記録した。 この熱波は、少なくともあと2~3日続く見込みで、パキスタン全土の病院では医療関係者が熱中症患者の対応に追われている。 サッカルでは、ボランティアによる熱中症救済キャンプが設置され、市民に氷水を提供している。 その一方で、熱波から逃れようとインダス川に飛び込む若者の姿も見られた。電力不足で、家にいても涼しいことはないので、毎日川に遊びにきているという若者もいた。 市当局は、不急不要の外出を控え、熱中症予防に水分を取るよう市民に呼び掛けているが、道路工事に携わる労働者は戸外で働かざるを得ないという。 パキスタン気象局によると、モンスーンの雨を前に、パキスタンはさらに高温に見舞われる可能性があるという。 気象庁の発表によると、5月28日から6月1日にかけて、上空では雷雨と、ところによって雨が予想されており、熱波も解消する見込みだという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)