インド北部猛暑で50度を記録 温暖化でさらに激しさを増す
ニューデリー、インド、5月31日 (AP) ― インド北部では、数週間にわたる容赦ない猛暑のため、一部の地域では学校が休校に追い込まれ、屋外で働く労働者に熱中症の危険性が高まっている。 インド気象庁は、今後数日間、この地域一帯で高温が続くと予想しており、ところによっては厳重警戒態勢を敷いている州もある。 首都ニューデリーの一部で5月28日、気温が予想より9度高い49.9度を記録した。近隣のパンジャブ州とハリヤナ州でも気温が上昇し、ラジャスタン州では50℃を超えるところもあった。 インドでは、気温が45度を超えると「熱波発生」を宣言する。 インド北部の猛暑は、6週間にわたる総選挙と重なり、投票所に長蛇の列を作る有権者の健康リスクが危惧されている。投票は1日に終了する。 モンスーンの雨で気温が下がる前の4月から6月までは、インドのほとんどの地域で常に暑い。 インドでは猛暑が急速に公衆衛生上の危機となりつつあり、過去10年間で温暖化はさらに激しさを増し、猛暑の典型として深刻な水不足を伴う。 (日本語翻訳・編集 アフロ)